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北朝鮮ミサイル、飛距離 930 キロ以上 韓国軍発表

北朝鮮は 4 日午前 9 時 40 分ごろ、朝鮮半島西側の平安北道亀城(ピョンアンブクトクソン)市付近から日本海に向けて弾道ミサイル 1 発を発射した。 韓国軍合同参謀本部が発表した。 ミサイルの種類や発射数、飛距離などについて分析を急いでいる。 同本部は飛距離について 930 キロ以上と発表した。 文在寅(ムンジェイン)韓国大統領は 4 日午前 11 時 30 分に国家安全保障会議 (NSC) 常任委員会を招集した。 (ソウル = 牧野愛博)

- 朝日新聞 2017 年 7 月 4 日 -

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過去最高の高度 2,500km 飛んだか 北朝鮮ミサイル

北朝鮮が 4 日午前に発射した弾道ミサイルについて、防衛省は同日午後、高度は約 2,500 キロを大きく超え、約 40 分間にわたって約 900 キロ飛び、日本の排他的経済水域 (EEZ) 内の日本海に落下したとみられる、と発表した。 高度約 2,500 キロは過去最高という。

- 同 上 -

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北朝鮮、ICBM 成功と発表 「世界最強の核強国に」

北朝鮮の朝鮮中央テレビは 4 日午後 3 時(日本時間同 3 時半)、特別重大報道として「金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長が大陸間弾道ミサイル (ICBM) 火星 14 の試射を命じ、成功裏に行われた」と発表した。 正恩氏は 3 日に試射を命令したという。 テレビで読み上げられた北朝鮮国防科学院の発表によれば、「火星 14」は 4 日午前 9 時(日本時間同 9 時半)に発射された。 最高高度 2,802 キロに達し、39 分にわたり 933 キロを飛行した後、日本海に設けた目標水域に正確に弾着した。 正恩氏も現地視察したという。

同院は「核兵器とともに、世界のどの地域も打撃できる最強の ICBM を保有する堂々とした核強国として、米国の核戦争による脅威を根源的に終わらせ、朝鮮半島と地域の平和、安定を守る」と主張した。 ICBM をめぐっては、正恩氏が 1 月 1 日の新年の辞で「(開発が)締めくくりの段階」と言及。 4 月 15 日に平壌で行われた軍事パレードで、ICBM が収納されたとみられる発射筒を公開した。 6 月 10 日付の労働新聞(電子版)は「ICBM 試射の時は決して遠くない」と主張していた。 (ソウル = 牧野愛博)

- 同 上 -

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北朝鮮ミサイル、米が ICBM と認定「脅威新たな段階」

北朝鮮が 4 日に発射した弾道ミサイルについてティラーソン米国務長官は同日に声明を出し、このミサイルが大陸間弾道ミサイル (ICBM) だったことを認めた。 「米国や同盟国だけでなく、地域や世界に対する脅威が新たな段階に入ったことを示している」と危機感を示した。

ティラーソン氏は、トランプ政権が北朝鮮を核保有国として認める考えがないことを強調。 その上で「世界規模の脅威を食い止めるため、世界規模の行動が必要だ」として、北朝鮮の核・ミサイル開発につながる資金源を断つために、関係国に制裁強化を求めた。 また米国防総省のホワイト報道官は 4 日、北朝鮮による ICBM 発射について「強く非難する」と批判。 米国や同盟国への脅威になるとの認識を示した上で、同盟国の日本や韓国への防衛は「揺るがない」と強調した。 (ワシントン = 峯村健司)

- 朝日新聞 2017 年 7 月 5 日 -

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「ロフテッド軌道」対処難しく … 迎撃態勢強化へ

日本政府は、4 日の北朝鮮による弾道ミサイル発射に対し、「さらに脅威が増したことを明確に示すもの(安倍首相)」と危機感を強めている。 7 - 8 日にドイツで開かれる主要 20 か国・地域 (G20) 首脳会議で、米国などと連携して国際社会に圧力強化を呼びかける方針だ。 高度 2,500 キロ超に達する弾道ミサイルは現状のミサイル防衛態勢では迎撃困難とされ、態勢強化も急務となる。

安倍首相は G20 に合わせ、日米韓、日韓、日露の各首脳会談を予定し、日中首脳会談も調整している。 首相は 4 日、首相官邸で記者団に「日米韓の強い結束の下に国際社会の圧力を強化していく」と強調した。 日本政府は独自制裁強化も検討している。 米国は北朝鮮と関係の深い中国の金融機関への金融制裁を発動しており、日本も同様の制裁を実施する方向だ。

また、日本政府は今回の弾道ミサイルが米国の軍事行動開始の基準となる「レッドライン」を越えるものかどうかを注視している。 米政府は明示していないが、「大陸間弾道ミサイル (ICBM) 発射はレッドライン(日米関係筋)」とこれまで指摘されてきた。 米朝が軍事衝突すれば、日本は報復対象となりかねないため、日本政府は米側に慎重な対応を求めており、軍事行動の際には事前協議を要請している。

今回の弾道ミサイルが通常高度で発射された場合、米アラスカ(約 6,000 キロ・メートル)を射程に収める可能性はあるが、米本土には到達しないとみられている。 外務省幹部は「米本土に到達しない限り、トランプ政権の『虎の尾を踏んだ』とは言えない」との見方を示す。 ミサイル防衛態勢の強化も喫緊の課題だ。 現在はイージス艦搭載の迎撃ミサイル「SM3」と地対空誘導弾「PAC3」の二段構えだが、いずれも通常軌道の弾道ミサイルの迎撃を想定している。 通常より高い高度に打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射されたミサイルは落下速度が速まり、迎撃はより困難になる。

日米両政府は今年度中に、最高高度 1,000 キロ超での迎撃が可能な新型迎撃ミサイル「SM3 ブロック 2A」の開発を完了する予定だ。 導入後にはロフテッド軌道の弾道ミサイルへの対処能力は高まる。 新型迎撃ミサイルを搭載する陸上型イージスシステム(イージスアショア)の導入についても最終調整している。

ロフテッド軌道 : 通常より高い軌道に打ち上げるミサイルの発射方法。 飛距離は通常軌道で撃つよりも短くなる。 落下速度が速くなることなどから、迎撃が通常軌道と比べて難しくなる。 北朝鮮が 5 月 14 日に発射した弾道ミサイルは高度 2,000 キロ超とされ、日本政府などはロフテッド軌道による発射と分析している。

- 読売新聞 2017 年 7 月 5 日 -

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北朝鮮 ICBM、米「2 段式の新型」 朝鮮半島へ増派も

北朝鮮が 4 日に発射した大陸間弾道ミサイル (ICBM) について、米国防総省のデービス報道部長は 5 日の会見で「これまでに見たことのない新型ミサイルだ」と述べ、2 段式の ICBM との判断を示した。 米 CNN によると、新たな挑発に対応するため、米軍が朝鮮半島への一時的な増派を検討しているという。

デービス氏によると、今回のミサイルは ICBM の要件とされる 5,500 キロ以上の射程を持っていた。 ミサイルの先端に弾頭を着けていたことを確認したという。 北朝鮮の北西部・亀城市の航空機工場から移動式発射台を使って発射されたが、これまではこの場所からのミサイル発射はなかったという。

デービス氏は、ICBM 実験は、日本近海を航行する船舶や航空機に危険を及ぼすと批判した。 一方、ICBM が大気圏への再突入時に必要な高熱や衝撃から核弾頭を保護する技術について「北朝鮮が獲得したかどうかはわからず、脅威は限定的だ」と指摘。 その上で、米軍が 5 月末に初めてとなる ICBM 迎撃実験に成功しており、「米国は自国を防衛することができる」と強調した。

また、国防総省と国務省の幹部らが 4 日に緊急の会合を開き、ミサイルの分析や今後の対応を協議した。 北朝鮮によるさらなるミサイル発射や核実験に備え、米軍が朝鮮半島への兵力や艦船、航空機などの増派を検討しているという。 (ワシントン = 峯村健司)

- 朝日新聞 2017 年 7 月 6 日 -


韓国軍、北朝鮮攻撃の「仮想映像」公開 ミサイルが命中

韓国軍合同参謀本部は 5 日、コンピューターグラフィックスを使った仮想映像で、韓国軍が北朝鮮を攻撃する様子を公開した。 北朝鮮は過去、ワシントンなどを破壊する映像を公開したことがあるが、韓国軍による公開は極めて異例。 朝鮮半島情勢のさらなる緊張を招く可能性がある。

映像は 5 種類。 このうち戦闘機が搭載したタウラス空対地巡航ミサイルによる攻撃では、北朝鮮の人民武力省指揮所や平壌の金日成広場にミサイルが命中し、北朝鮮の国旗が燃えるシーンが登場した。 韓国軍は、昨年 9 月に公開した北朝鮮の指揮系統を報復攻撃する韓国軍の作戦「KMPR」について説明した映像だとしている。 (ソウル = 牧野愛博)

- 同 上 -

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