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中国は中立保つべき、北朝鮮が米国に先制攻撃の場合 = 環球時報

[北京] 中国共産党機関紙・人民日報傘下の環球時報は、北朝鮮が先に米国に向けてミサイルを発射すれば、中国は中立を保つべきとの見解を明らかにした。 その一方で北朝鮮の体制転換を狙って米国が先制攻撃を仕掛けた場合は、中国は介入すべきと主張した。 北朝鮮のミサイル問題をめぐって同国と米トランプ政権が激しい応酬を繰り広げている。 環球時報は 11 日の論説記事で、中国当局は両国を押しとどめることはできないと指摘した。

その上で「国益が脅かされれば中国は断固として対応するとの立場を明確にし、全ての関係国に理解させる必要がある」と主張した。 また「仮に北朝鮮が先に米国に向けてミサイルを発射し、米国が反撃した場合は、中国は中立を保つことを明らかにすべきだ」との立場を示した。 その一方で「北朝鮮の体制転換と朝鮮半島の政治情勢変更を狙って米国と韓国が先制攻撃を仕掛けた場合は、中国は阻止する」とした。

「中国の国益に関わる地域で現状の変更を目指す相手には、断固として立ち向かう」と強調した。 「朝鮮半島は各国の戦略的利益が交差する場所だ。いかなる国もこの地域の絶対的な支配を目指すべきではない」と訴えた。

- Reuters 2017 年 8 月 11 日 -


陸上イージス・宇宙部隊 … 日米連携が理由、新装備次々

トランプ大統領就任後初の 2 プラス 2 を前に、防衛省は北朝鮮の弾道ミサイルに対処するため、陸上配備型の新迎撃システム「イージス・アショア」を導入する方針を固めた。 米国から購入する。 航空自衛隊に「宇宙部隊」を創設し、日米で宇宙監視システムも構築することも決めた。 北朝鮮の脅威が高まる中、米国との連携を強めるための新装備に次々と乗り出す格好だ。

日本の弾道ミサイル防衛 (BMD) はイージス艦の迎撃ミサイル「SM3」が大気圏外で迎撃し、撃ち漏らしたものを大気圏内で地対空誘導弾「PAC3」が迎え撃つ二段構え。 だが、北朝鮮警戒にあたるイージス艦は 24 時間 365 日態勢で展開中で「現場は疲弊(海上自衛隊幹部)」状態になっている。 政府は当初、高高度迎撃ミサイルシステム (THAAD) の導入も検討した。 ただ、1 基あたり 800 億円程度とされるイージス・アショアに対し、サードは 1 千億円超。 イージス艦の負担軽減にもなると判断し、費用面と効率面から導入を決めた。 (ワシントン = 佐藤武嗣、相原亮)

- 朝日新聞 2017 年 8 月 18 日 -


中国・ナミビア企業を資産凍結 対北朝鮮制裁で閣議了解

政府は 25 日、大陸間弾道ミサイル (ICBM) 発射など核・ミサイル開発を強行する北朝鮮への制裁措置として、石炭輸入や労働者派遣などに関与した疑いのある中国やナミビアの6企業・1 個人と北朝鮮の 1 個人を資産凍結対象に加えることを閣議了解した。 対北朝鮮制裁で、ナミビアの企業を資産凍結の対象とするのは今回が初めて。 資産凍結の対象は、国連安全保障理事会の決議に基づくものも含め、計 72 団体・81 個人となった。

米国は北朝鮮への圧力強化の一環で、北朝鮮と取引のある第三国の企業に制裁を科す「セカンダリー・サンクション(二次的制裁)」の対象を拡大中だ。 今月 22 日には、中国やロシア、ナミビアなどの企業を制裁対象に指定した。 日本政府の今回の資産凍結対象拡大は、米国のこうした動きに歩調を合わせた形だ。(松井望美)

- 朝日新聞 2017 年 8 月 25 日 -


北朝鮮が中国批判「ずうたい大きい国が情勢緊張させ」

北朝鮮の国営メディアは、国連安全保障理事会の新たな制裁決議に賛成した中国について「ずうたいの大きい周辺諸国の行動が情勢を一層緊張させている」と名指しを避けながらも強く批判し、中国の対応に対する根強い不満を反映したものと見られます。 国連安全保障理事会で今月 5 日に採択された新たな制裁決議をめぐり、北朝鮮の国営メディアは 25 日、国際問題の研究者の名前で論評を伝えました。

この中で決議に賛成した中国を「周辺諸国」と表現して名指しは避けながらも「わが国の自衛的な核武力強化を阻んで制裁に加わっていることにいかなる信義があろうか」と不信感を示しました。 そのうえで「ずうたいの大きな周辺諸国の穏当ならざる行動が情勢を一層緊張させている。 アメリカの機嫌をとって追従する勢力もアメリカの悲惨な運命をひと事と考えてはならない」と強く批判しました。

北朝鮮は制裁決議を受けて今月 7 日に発表した政府声明で「アメリカから感謝された国々も情勢を激化させた責任を免れない」とし、24 日も国営メディアが「アメリカと裏で謀議し制裁決議を仕立て上げた国々」という表現で中国を重ねて批判しています。 中朝国境の税関では制裁決議で禁輸対象となった海産物を載せたトラックが通過できずに立往生するなど影響が表面化してきていて、北朝鮮による相次ぐ批判は中国の対応に対する根強い不満を反映したものと見られます。

- NHK 2017 年 8 月 26 日 -


北朝鮮、着々と核物質を製造か IAEA 報告書

国際原子力機関 (IAEA) は、9 月の年次総会に向けた天野之弥(ゆきや)事務局長の報告書で、北朝鮮が過去 1 年にわたって寧辺(ヨンビョン)の核施設でプルトニウムの抽出につながる 5 千キロワット級の黒鉛減速型原子炉を稼働させ続け、ウラン濃縮施設も使用した兆候があることを明らかにした。 北朝鮮がミサイル開発の一方で、核物質の製造を着実に進めていることをうかがわせる。

IAEA はこれまで、北朝鮮は 2015 年後半に黒鉛減速型原子炉の核燃料を入れ直したとの見方をとっており、今回の報告書では過去の活動との比較から現在の稼働が今年遅くまで続く可能性があるとした。 IAEA は 2009 年に要員が国外退去させられ、直接北朝鮮の核活動を監視する手段を持たないが、衛星画像の分析などで蒸気や冷却水の放出が確認できたという。 また、ウラン濃縮施設の隣では施設の拡充とみられる建設作業も行われていたという。

報告書は一方で、過去に取り出した核燃料の再処理に使われた施設の稼働はこの 1 年観測できなかったともした。 また、建設中の軽水炉敷地内では原子炉の部品製造が活発化している兆候があるともした。(ウィーン = 喜田尚)

- 朝日新聞 2017 年 8 月 29 日 -


米、ハワイ沖で弾道ミサイル迎撃実験に成功

ワシントン : 米国は 30 日、ハワイ沖で行った中距離弾道ミサイルの迎撃実験に成功した。 米国防総省ミサイル防衛局が明らかにした。 実験では米防衛大手レイセオン製の「スタンダード・ミサイル (SM) 6」をイージス弾道ミサイル迎撃艦「ジョン・ポール・ジョーンズ」から発射して、飛行の最終段階にある標的を海上で迎撃した。 北朝鮮は 29 日に中距離弾道ミサイル「火星(ファソン) 12」を発射して日本上空を通過させ、米国との間で一層緊張が高まっていた。

しかし米国防当局者は CNN の取材に対し、今回の迎撃実験は北朝鮮が 29 日にミサイルを発射する以前から計画されていたと話している。 ミサイル防衛局のグリーブス局長は今回の迎撃実験を「イージス弾道ミサイル迎撃艦を使って弾道ミサイルを最終段階で迎撃する能力の強化における重要な節目」と位置付け、「今後も弾道ミサイル防衛技術の開発を続け、常に増大する脅威の先を行く」と強調した。 レイセオンは SM6 について、今年に入って米政府から、高度な中距離弾道ミサイルの脅威に対抗する能力の増強を要請され、普通なら 1 - 2 年かかるところを 7 カ月で開発したと説明している。

- CNN 2017 年 8 月 31 日 -


自衛隊と米軍が共同訓練 ステルス戦闘機 F35B も参加

小野寺五典防衛相とマティス米国防長官が 31 日の電話協議で自衛隊と米軍の共同訓練を強化していく方針を確認したのを受け、自衛隊と米軍は同日、九州西方の空域で共同訓練を実施した。 弾道ミサイルの発射を続ける北朝鮮に圧力をかけるため、日米の強い連携を示す狙いがある。

防衛省によると、参加したのは、航空自衛隊の F15 戦闘機 2 機(新田原基地所属)、米空軍の B1B 戦略爆撃機 2 機(米領グアム・アンダーセン空軍基地所属)、米海兵隊の F35B 戦闘機 4 機(岩国基地所属)。 F15 と B1B の共同訓練は頻繁に実施されているが、レーダーに映りにくいステルス機能を持つ最新鋭の F35B が加わった共同訓練は初めて。 F15 と F35B が B1B を護衛する編隊を組んで飛行した。(土居貴輝)

- 朝日新聞 2017 年 8 月 31 日 -

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