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金正恩氏、新型ロケットエンジンの地上実験を視察

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、新型ロケットエンジンの地上実験を視察した。 北朝鮮の国営メディアが 19 日、報じた。 北朝鮮の国営朝鮮中央通信 (KCNA) によると、金委員長は「わが国が今日達成した画期的な勝利の偉大な重要性を、まもなく世界が目の当たりにするだろう」と述べ、新たなロケット発射実験の実施をほのめかした。

- AFP = 時事通信 2017 年 3 月 19 日 -


北朝鮮がミサイル1発を発射 空中で爆発、失敗か

北朝鮮は 22 日朝、東部の江原道元山(カンウォンドウォンサン)付近から弾道ミサイル 1 発を発射した。 機体は十分上昇せず、空中爆発したという。 韓国国防省が同日、明らかにした。 米韓は機体の種類などの分析を急いでいる。 北朝鮮による弾道ミサイルの発射は 3 月 6 日に、中距離のスカッド ER 改良型(射程 1 千キロ) 4 発を日本海に向けて発射して以来。

北朝鮮は 1 日から始まった米韓合同軍事演習に強く反発。 18 日には新型の大出力エンジンの地上燃焼実験を行った。 北朝鮮外務省報道官は 20 日、「我々は米国が望むいかなる戦争にも喜んで対応する意志も、能力も全て持っている」と語っていた。 軍事関係筋によれば、今月に入り、朝鮮半島の東西両岸で弾道ミサイルを搭載した複数の移動発射台が展開している事実が確認されていた。 日米韓は北朝鮮が更に弾道ミサイルを発射する可能性があるとみて、動向を注視している。 (ソウル = 牧野愛博)

菅官房長官「我が国への飛来確認されていない」

菅義偉官房長官は 22 日午前の記者会見で、「我が国に飛来するミサイル等は確認されておらず、我が国の安全保障に直接の影響を及ぼす事態が発生しているという認識はない」と述べた。

- 朝日新聞 2017 年 3 月 22 日 -


米戦略爆撃機 B1B、日本上空で合同訓練 韓国とも演習

米戦略爆撃機 B1B が 22 日、韓国上空に飛来して米韓合同軍事演習に参加した。 韓国国防省が同日、発表した。 B1B の韓国への飛来は今月 15 日以来。 米国の「核の傘」を誇示し、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮を抑止する狙いがあるとみられる。

B1B はグアムの米空軍基地を発進。 韓国上空で韓国軍の F15、F16 両戦闘機と合流し、編隊飛行訓練などを行った。 韓国に飛来する前には、日本上空で航空自衛隊の F15 戦闘機と合同訓練を実施したという。 韓国国防省は米韓軍事演習の目的について、「北朝鮮の核・ミサイルへの対応、報復攻撃能力を備えるための演習を強化する」と位置づけている。 (ソウル = 牧野愛博)

- 同 上 -


北朝鮮が日本海に弾道ミサイル、米軍は中距離弾と推定

[東京/ソウル] 北朝鮮は 5 日朝、同国東岸から弾道ミサイル 1 発を日本海に向けて発射した。 韓国軍によると、ミサイルは約 60 キロ飛んで日本海に落下したもよう。 米軍は中距離ミサイルと推定している。

日本の防衛省によると、ミサイルが発射されたのは午前 6 時 42 分ごろ。 菅義偉官房長官は午前 8 時すぎに官邸内で臨時の記者会見を開き、「国連安全保障理事会決議への明白な違反だ。 度重なる挑発行為を断じて容認できず、北朝鮮に厳重に抗議を行い、強く非難した。」と述べた。 日本政府によると、ミサイルは日本の排他的経済水域 (EEZ) の域外に落下したとみられる。

- Reuters 2017 年 4 月 5 日 -

☆ ★ ☆

北朝鮮ミサイル発射「失敗の可能性も」 官房長官会見

北朝鮮によるミサイル発射を受け、安倍晋三首相は 5 日午前、首相官邸で記者団に「安全保障上の重大な挑発行為で、国連安保理決議に明確に違反し、断じて容認できない」と語り、北朝鮮を非難した。 「さらなる挑発行為の可能性も十分に考えられる。 万全の対策をとる。」とも強調した。

菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で、「(ミサイル発射は)失敗の可能性も考えられるが、現時点においては分析中だ」と述べた。 日本政府は外交ルートを通じて北朝鮮に厳重に抗議するとともに、国家安全保障会議 (NSC) を開いて対応などを協議した。 航空機や船舶への被害は確認されていないという。 岸田文雄外相は、米国や韓国との安全保障協力を強化することや、国連安保理に力強いメッセージを出すよう働きかけることなどを省内に指示した。 防衛省幹部は「(6 日から始まる)米中首脳会談の直前のタイミングを狙ったことも考えられる」と話す。

- 朝日新聞 2017 年 4 月 5 日 -


金正恩が「金正男暗殺」に関わっていない可能性急浮上

有能でも就けない最高指導者の地位

北朝鮮の前最高指導者である金正日の息子であり、現最高指導者である金正恩の異母兄の金正男が 2 月 13 日に殺害された。 白昼堂々、マレーシアのクアラルンプール空港の第 2 ターミナルで、人々と監視カメラが見ている中での犯行である。 現在、金正恩が暗殺指令を出したという疑いがあるが、真偽のほどはわからない。 なぜなら、金正男は金正恩の地位を脅かすような存在ではなく、殺す必要があるようには思えないからだ。

北朝鮮政府や支配政党である朝鮮労働党が公表している金正日の息子は、金正恩ただ一人である。 しかも、金正恩は、父・金正日によって認められ、支配政党である朝鮮労働党によって推戴された正統な後継者だ。 まして最高指導者になって 5 年も経っている。 その地位は盤石といえよう。 ただし、韓国には金正男は後継者の資格があるという論説がある。 どういうことかといえば、金正恩が最高指導者を継承するにあたって、朝鮮労働党が宣伝した正統性の一つに「白頭の血統」がある。

これは、最初の最高指導者である金日成と金正日に続く血統でなければ、後継者の資格がないという理屈だ。 なので「金正恩は母親が在日朝鮮人であるため『白頭の血統』としては低く、金正日の最初の子供である金正男が『白頭の血統』にふさわしい。 だから金正男をうらやんで金正恩が殺害命令を出したのだ」と見る向きがある。 しかしこれは説得力がない。 金正男の母親である成尢ヤ(ソンヘリム)も差別される韓国出身であるため、正統性が低い。 まして、成尢ヤの兄は韓国で存命であるし、姉とその子はすべて海外に亡命している。 さらに正統性がないといえる。

海外で生活していた金正男は多数の外国人と交流した。 海外メディアの前に明るく姿を現し、一族による権力継承を批判した過去もある。 その姿を見て、金正男に最高指導者になってほしいと思った人たちは結構な数いたであろう。 だが、政治に興味がないという金正男が、政治家の仕事をできるとは到底思えない。 また金正男は 10 代から 20 代にかけて、一緒に住んでいた伯母や祖母や従姉が手を焼くほど素行が悪かった。 そして父・金正日はそんな金正男を選ぶことはなかったのだ。

実は、金正男は北朝鮮の人々にほとんどその存在を知られていない。 金正日の子供たちは、一般社会から隔離されて育てられたからだ。 これは金正恩の同母兄である金正哲も同様である。 一方、北朝鮮の一般人にその存在を知られている一族には、金日成の同母弟である金英柱・最高人民会議代議員(国会議員に該当)、金正日の異母弟である金平一・駐チェコ大使がいる。 しかし金英柱はもはや 96 歳の高齢で、実務はできないだろう。 金平一は約 37 年間外国で暮らしており、時折帰国する程度で北朝鮮の政治にほとんど関係していない。

まだ金正日が存命中のころの話であるが、筆者のもとに、金平一が次の最高指導者になる可能性はあるかと打診してきたポーランドの学者がいた。 当時、金平一は駐ポーランド大使であり、親交があるポーランド人がいてもなんら不思議ではない。 彼が言うには、友人である金平一は、博識であり、紳士的であり、いくつもの言語を使える有能な人物であるという。 それでも、北朝鮮の最高指導者にはなれないだろうと私は言った。 前の最高指導者と朝鮮労働党が認めた正統性が欠けているからである。

金平一と同じく、金正男も外国暮らしが長く、北朝鮮で要職の地位になかった。 たとえ中国が支持したり、韓国が亡命政権をつくったりしても、金正恩の正統性には到底及ばないし、地位を脅かすとは思えないのだ。 北朝鮮は、政府や党中央レベルでテロや殺人を海外で実施してきた。 だから、金正男殺害も金正恩が命令したものという印象を受けやすい。 しかし政治的には、金正恩が金正男を殺す理由は見当たらない。 もし金正恩が金正男の殺害を命令したとすれば、個人的な怨恨、もしくは過去の金正男の発言に対する制裁ぐらいしか見当がつかないのである。 (宮本悟)

- President 2017 年 4 月 7 日 -

〈編者注〉 上記内容そのものは、ごく常識的主張と思いますが、「金正恩が 『金正男暗殺』に関わっていない」となると、果たして「金正恩の指示無しで金血統の一人を殺すことができるのか」に納得いく説明がなされなければいけません。 自らが殺される覚悟で殺人を実行することなど、常識的にも考えられません。

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