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尖閣周辺に中国公船 1 隻は機関砲のようなもの搭載 4 日連続

尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海外側にある接続水域で 2 日、中国海警局の船 4 隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。 尖閣周辺で中国当局の船が確認されたのは 4 日連続。 第 11 管区海上保安本部(那覇)によると、1 隻は機関砲のようなものを搭載した「海警 1305」。 海警局が武装警察に正式編入された後、新たな海警船が確認されたのは初めて。 領海に近づかないよう巡視船が警告した。

- 産経新聞 2018 年 9 月 2 日 -

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中国海警 4 隻、尖閣諸島周辺で日本領海侵入

中国海警局の船 4 隻が 7 日、日本と領有権紛争がある尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺の日本領海に侵入したと、NHK が報じた。 NHK によると、中国海警局の船 4 隻はこの日午前、尖閣諸島近隣の日本領海に侵入し、1 時間半ほど航行した。日本海上保安庁は再び日本領海に侵入できないよう警告と監視を続けているという。 中国海警局の船が尖閣諸島近隣の日本領海を無断侵入したのは先月 24 日以来。

日本外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は駐日中国公使に「尖閣諸島は日本固有の領土であり、領海への侵入は主権の侵害にあたり受け入れられない」と抗議し、直ちに退去するよう求めた。 また北京の日本大使館ルートを通じて中国外務省に同様の抗議をした。

- 韓国・中央日報 2018 年 9 月 8日 -


海自潜水艦、南シナ海で極秘訓練を実施 中国を牽制

防衛省が海上自衛隊の潜水艦を南シナ海へ極秘派遣し、東南アジア周辺を長期航海中の護衛艦の部隊と合流させて、13 日に対潜水艦戦を想定した訓練を実施したことが分かった。 海自の対潜戦訓練は通常、日本の周辺海域で行われており、中国が軍事拠点化を進める南シナ海に潜水艦を派遣して実施したのは初めて。

複数の政府関係者が明らかにした。 南シナ海は日本の商船も行き交う重要な海上交通路だが、中国が軍事力を背景に複数の岩礁を埋め立てて人工島を造成し、軍事拠点化や実効支配を強めている。 今回の訓練は秘密裏に行われたが、事後的に実施を発表する方向で検討している。 公海の「航行の自由」を強くアピールし、中国を牽制する狙いがあるとみられる。

政府関係者によると、派遣したのは海自の潜水艦「くろしお」と、護衛艦「かが」、「いなづま」、「すずつき」の計 4 隻。 くろしおは 8 月 27 日に海自呉基地(広島県)を出港。 東シナ海から台湾、フィリピン間のバシー海峡を通って南シナ海に入った。防衛省はこれまで、くろしおの動向について一切公表していない。 (編集委員・土居貴輝)

- 朝日新聞 2018 年 9 月 17 日 -

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「中国原潜、封じないと」海自極秘訓練 衝突回避が課題

中国が軍事拠点化を進める南シナ海で実施された海上自衛隊の潜水艦による「極秘訓練」。 安倍政権の「自由で開かれたインド太平洋戦略」の一環で、中国による一方的な現状変更に歯止めをかける狙いとみられるが、洋上の緊迫は高まっており、軍事的衝突をどう回避するかが課題だ。

南シナ海は日本の海上交通路の要衝で「死活的に重要な海域(村川豊海上幕僚長)」だが、弾道ミサイルを発射できる中国の原子力潜水艦の拠点にもなっている。 自衛隊幹部は、「ここでミサイル原潜の動きを封じ込めないと、バシー海峡を通って自由に太平洋に進出できる状態となる。 日米両国に重要な太平洋の安全保障に極めて大きな影響がある。」と話す。

このため、防衛省は対中国で連携できる国を増やそうと、ベトナムやフィリピンなど南シナ海周辺国との連携を強めてきた。 海賊対処のためソマリア沖に派遣された海自の艦艇が往復時に立ち寄って共同訓練をしたり、親善訪問や能力構築支援、練習機の移転などを進めたりしてきた。 (編集委員・土居貴輝)

- 同上 -

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海上自衛隊の潜水艦「隠密作戦」に中国狼狽 南シナ海で中国に "強烈メッセージ" か 同盟国・米国も了解

南シナ海で軍事的覇権を強める中国への "強烈なメッセージ" なのか。 防衛省は 17 日、海上自衛隊の潜水艦を南シナ海に派遣し、護衛艦部隊とともに対潜水艦を想定した訓練を実施したと発表した。 潜水艦の行動は「極秘中の極秘」であり、今回の公表は極めて異例。 同盟国・米国も了解しているとみられる。 国際法を無視して、南シナ海の岩礁を軍事基地化している中国への牽制とともに、中国の具体的行動への "警告" と分析する関係者もいる。 米中貿易戦争が激化するなか、中国の軍事的挑発を阻止する狙いなのか。 中国は反発したが、動揺を隠しきれない。

「自衛隊の訓練は、練度を向上させるためで、どこか特定の国を想定したものではない。 南シナ海における潜水艦の訓練は 15 年前から行い、昨年も一昨年もしている。」 安倍晋三首相は 17 日夜、テレビ朝日系「報道ステーション」に生出演した際、海自の対潜水艦訓練について、こう説明した。 重ねて、安倍首相は「事実上、そうした訓練は(近隣国である)相手方も、十分に承知していることが多い」とも述べており、中国を意識したメッセージであることは、間違いない。

中国は南シナ海のほぼ全域に歴史的権利があると主張し、独自の境界線「九段線」を引く。 国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所は 2016 年、こうした主張を否定したにもかかわらず、中国は、スプラトリー(中国名・南沙)諸島の岩礁を勝手に埋め立てた人工島に滑走路やレーダーを建設したほか、パラセル(同・西沙)諸島に地対艦ミサイルを配備し、軍事拠点化を進めている。

共産党一党独裁による中国の覇権拡大に対し、「自由と民主主義」、「人権」、「法の支配」といった価値観を共有する自由主義諸国は、警戒感を強めている。 ドナルド・トランプ米政権は「航行の自由作戦」を展開し、英海軍も揚陸艦を航行させて圧力をかける。 こうしたなか、今回の海自の訓練は、九段線の内側、フィリピン西側の公海上で行われたという。

海自などによると、南シナ海に派遣したのは、海自呉基地(広島県)を母港とする潜水艦「くろしお」。 13 日までに護衛艦「かが」、「いなづま」、「すずつき」の計 3 隻と合流し、護衛艦や艦載ヘリコプターがソナーを使って敵の潜水艦を探索する一方、潜水艦は探知されないように護衛艦への接近を試みる実戦的内容だった。 「くろしお」は、全長 82 メートル、幅 8.9 メートルで乗員約 70 人の潜水艦(排水量 2,750 トン)。 「かが」は、海自最大の護衛艦で、空母化の構想もある「いずも」と同型だ。

これに対し、中国の反応は、従来のような激烈な反発ではない。 中国外務省の耿爽報道官は 17 日の記者会見で、「現在、南シナ海の情勢は安定に向かっている。 域外の関係国は慎重に行動し、地域の平和と安定を損なわないよう求める。」と述べた。

ドナルド・トランプ米大統領は 17 日(米国時間)、中国からの輸入品に追加関税を課す制裁第 3 弾を 24 日に発動すると発表した。 中国の "軟化" は、対米貿易戦争での苦境を反映しているのか。 このタイミングで日本側が対潜水艦訓練を公表した狙いを、専門家はどうみるか。 米国事情に精通する拓殖大学海外事情研究所所長の川上高司教授は「訓練の公表が、中国への牽制であることは間違いない。 米国の対中関税制裁は強力で、日本は米国と歩調を合わせ、軍事面から後方支援するという意味があるのだろう。」と話した。

これと符合するように、官邸に近い永田町関係者は次のように語った。 「米中貿易戦争が激化するなか、中国が軍事的緊張状態を演出する懸念がある。 今回の公表は、日米による『軍事的緊張を許さない』というメッセージだった可能性が高い。 潜水艦『くろしお』は最新鋭潜水艦ではなく発見しやすいが、中国の哨戒能力では把握できなかったのではないか。 このため、『われわれは南シナ海でも自由に行動できる』、『挑発はダメだ』と伝えるため、異例の公表に踏み切ったとみる。 軍事的挑発で懸念されるのは、弾道ミサイルを搭載した中国原潜の太平洋進出だ。 米中の軍事的緊張が一気に高まる。」

中国の具体的行動を受けたメッセージとの分析もある。 防衛関係者は「防衛省の今回の動きは異例だ。 表向きのメッセージとは違う可能性が高い。」といい、続けた。

「潜水艦の行動は、各国海軍とも極秘だ。 トランプ大統領でも、米原子力潜水艦の動きは知らされない。 防衛省がリスクを侵して公表した意図がある。 あくまで推測だが、中国が南シナ海で許容できない行動をしたのではないか。 中国は現状を少しずつ変更して、軍事的覇権を強める戦術を取っている。 自衛隊がそれを察知し、米国と情報共有したうえで、中国側にメッセージを伝えたとみるのが自然だろう。 自衛隊の哨戒能力は世界最高だ。 日本周辺で各国艦船や潜水艦の動向をリアルタイムで把握している。 中国の抑制的な反応を見る限り、メッセージは伝わったのではないか。」

- ZakZak 2018 年 9 月 19 日 -

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