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中国海警局の公船、軍編入後初の領海侵入 外務省は抗議

沖縄県・尖閣諸島周辺の日本の領海に 4 日午前、中国海警局の公船 3 隻が侵入した。 海警局が中央軍事委員会指揮下にある人民武装警察部隊(武警)に編入されて以降、初めて。 日本外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は同日、在日中国大使館に電話で抗議した。

海警局はこれまで治安を担当する公安省の指導下にあったが、1 日に武警に編入された。 政府は海警の役割の変化など中国側の動きを注視しており、中国が軍編入後も公船による尖閣領海への侵入を常態化させる姿勢が示された。 菅義偉官房長官は 4 日の会見で「警戒警備に万全を期している」と述べた。 (鬼原民幸)

- 朝日新聞 2018 年 7 月 4 日 -


米駆逐艦が台湾海峡航行 中国反発「受け入れられない」

台湾の国防部(国防省に相当)は 7 日夜、米海軍のイージス駆逐艦 2 隻が同日、台湾海峡を航行したと発表した。 米艦船の動向を台湾側が明らかにするのは異例。 中台統一を狙って台湾への圧力を強める中国を、米台が連携して牽制する狙いがあるとみられる。 中国側は 8 日、「我々は受け入れられない」と反発する見解を示した。 航行したのは駆逐艦マスティンとベンフォールド。 台湾海峡に南から進入して北東へ向かった。 台湾メディアによると、昨年 7 月に中国軍の空母遼寧が台湾海峡を航行した際にも追跡する米艦船が同海峡を航行したとの情報があるが、公表されていない。

台湾を中国の一部と見なす「一つの中国」原則を認めない台湾の蔡英文(ツァイインウェン)政権に対して、中国側は台湾周辺で戦闘機の訓練を行うなどして軍事的威嚇を続けている。 今回、米艦船の航行を公表することで、米軍が南シナ海などで行っている「航行の自由作戦」と同様に、中国に対して米軍の存在感を誇示した形だ。

米国が中国に対する高関税措置に踏み切るなど、米中間の摩擦が高まっている時期とも重なり、中国側は神経をとがらせている。 中国の台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室の劉結一主任は 8 日、台湾メディアの取材に対し、「我々は国家利益を害するいかなる事柄にも強く反対し、受け入れられない。 米国はこの間、『台湾カード』を切り続けている。 その目的はとても明確だ。」と非難した。 (台北 = 西本秀)

- 朝日新聞 2018 年 7 月 9 日 -


鹿児島・馬毛島を海・空自拠点に 中国脅威防衛強化 F15 戦闘機展開

防衛省が、米空母艦載機の陸上離着陸訓練 (FCLP) の移転候補地となっている鹿児島県西之表(にしのおもて)市の馬毛(まげ)島を海上・航空両自衛隊の拠点として活用する方針を固めたことが 14 日、分かった。 中国の脅威を踏まえた南西防衛強化の一環で、訓練に加え、有事での空自戦闘機の分散配置の拠点にする。 馬毛島の土地買収に向けた調整と並行し、活用方法の検討を加速させる。

現行の態勢では米軍横須賀基地(神奈川県)に配備されている原子力空母ロナルド・レーガンの洋上展開前に、FA18 戦闘攻撃機などの艦載機パイロットが陸上離着陸訓練を行う。 艦載機は 3 月、厚木基地(同県)から岩国基地(山口県)に拠点を移しており、岩国基地から馬毛島に展開し実施する。 期間は年間 2 週間程度で残りは滑走路が空く。

そのため防衛省は海・空自の航空機訓練に活用。 海自は鹿屋(かのや)航空基地(鹿児島県)の P3C 哨戒機、空自は新田原(にゅうたばる)基地(宮崎県)の F15 戦闘機が馬毛島に展開し、離着陸や防空などの訓練を行うことを想定する。 空自は短距離滑走離陸・垂直着陸が可能な F35B を導入し、新田原基地に配備することを検討。 海自もヘリ搭載護衛艦いずもを F35B の離着艦可能な空母に改修することを検討しており、F35B といずもが馬毛島を拠点に訓練をすることも視野に入れている。

南西防衛では空自戦闘機の拠点を増やすことが課題。 南西方面で唯一の拠点の那覇基地の滑走路が破壊されれば現状では代替拠点がないためで、馬毛島を代替拠点とする。 事前に F15 を馬毛島に分散配置すれば那覇基地が攻撃されても F15 の壊滅を避けられる。 一方、沖縄県の基地負担軽減で、米軍普天間飛行場のオスプレイの訓練の一部を馬毛島に移す案もある。

防衛省は馬毛島を買収する方針だが、土地を所有する開発会社との交渉は難航。 開発会社は債権者から破産を東京地裁に申し立てられ、地裁は先月 15 日付で保全管理命令を出した。 今月中にも破産手続きを始めるか判断する。 防衛省は破産手続きに入れば買収の実現可能性が高まるとみている。

陸上離着陸訓練 (FCLP) 米空母艦載機が陸地の滑走路を空母甲板に見立てて離着陸する訓練で、パイロットの空母着艦資格の取得に不可欠。 昭和 57 年から厚木基地(神奈川県)で行われていたが、騒音の深刻化で代替施設が確保されるまでの暫定措置として平成 3 年から硫黄島(東京都)で実施され、恒久措置として馬毛島への移転が検討されている。

馬毛島 種子島の西約 12 キロにあり、面積約 8 平方キロ、周囲約 16 キロの無人島。 土地が平らで大規模な造成が不要な上、開発会社が X 字形に滑走路 2 本を造成している。 政府は平成23 年から土地買収について開発会社と交渉してきたが、会社側が賃貸契約を求めたり、政府の想定を相当上回る売却額を提示したりしたため合意に至っていない。

- 産経新聞 2018 年 7 月 15 日 -


排他的経済水域に中国海洋調査船

沖縄・硫黄鳥島周辺、3 日連続

沖縄県・硫黄鳥島周辺の日本の排他的経済水域 (EEZ) で 16 日、中国の海洋調査船「科学」がワイヤのようなものを海中へ投入して航行した。 海上保安庁の巡視船が確認した。 同船が域内で確認されるのは 3 日連続。 第 11 管区海上保安本部(那覇)によると、投入は午前 5 時 45 分ごろから同 8 時 40 分ごろまで続いた。 巡視船は日本の同意が得られていないとして、調査中止を求めた。

- 共同通信 2018 年 7 月 16 日 -


<尖閣情勢> 27 日、中国海警 4 隻が日本の接続水域を航行中

  • 25 日、中国の海警 4 隻が接続水域へ入域
  • 26 日、海警 4 隻は大正島周囲を航行し、2 手に分かれた
  • 27 日、海警 4 隻は再び魚釣島周囲を航行している

第 11 管区海上保安本部によりますと、25 日午前 8 時 57 分頃から 9 時 11 分頃に掛けて、中国・海警局の海警 2306・2307・2502・33115 の 4 隻が、魚釣島西北西から日本の接続水域に入りました。 4 隻は、魚釣島・南小島・久場島周辺の接続水域を航行し、午後 3 時には久場島南東およそ 32km から 35km を北または北北東に向けて航行していました。

翌 26 日、4 隻は大正島周囲まで航行し、午後 3 時、海警 2306 と 2307 は久場島東および東北東 42km から 43km を北西または西北西へ航行。 海警 2502 と 33115 は、大正島西および西北西 42km から 44km を南西に向けて航行。 27 日、4 隻は再び魚釣島・南小島・久場島周囲を航行し、午後 3 時現在、久場島北北東 31km から 32km を西北西に向けて航行中です。 (能勢伸之)

- FNN 2018 年 7 月 27 日 -

◇ ◇ ◇

領海侵入した中国海警 4 隻と入れ替わりで、新たに接続水域へ 4 隻が入域

  • 25 日、中国海警 4 隻が魚釣島西北西から接続水域へ入域
  • 29 日、接続水域内を航行していた 4 隻は魚釣島北北西から領海侵入
  • 31 日、4 隻が接続水域から出るのとほぼ同時刻、新たに 4 隻が接続水域へ

第 11 管区海上保安本部によりますと、25 日午前 8 時 57 分頃から 9 時 11 分頃に掛けて、中国・海警局の海警 2306・2307・2502・33115 の 4 隻が、魚釣島西北西から日本の接続水域に入りました。 4 隻は接続水域内を航行し、26 日には大正島周囲まで航行。 午後 3 時、海警 2306 と 2307 は久場島東および東北東 42km から 43km を北西または西北西へ航行。 海警 2502 と 33115 は、大正島西および西北西 42km から 44km を南西に向けて航行。

27 日 - 28 日に掛けて、魚釣島・南小島・久場島周囲を航行し、29 日午前 10 時 12 分頃から 27 分頃に掛けて、4 隻は魚釣島北北西から領海侵入。 領海内を航行し、約 1 時間 30 分後の午前 11 時 43 分頃から午後 0 時 1 分頃に掛けて、魚釣島西南西から領海退去。 30 日、再び大正島周囲を含む接続水域内を航行し、31 日午前 7 時 58 分頃から、8 時 12 分頃に掛けて、久場島北西から接続水域を出域しました。

しかし、出域した 4 隻と入れ替わるようにして、新たに中国・海警局の海警 1305・2308・2501・31240 が午前 8 時 0 分頃から 15 分頃に掛けて、久場島北西から接続水域に入りました。 なお、海警 1305 に関しては初視認ということです。 4 隻は接続水域内を航行し、31 日午後 3 時現在、久場島南東 32km から 35km を北北東に向けて航行中です。 (能勢伸之)

- FNN 2018 年 7 月 31 日 -

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