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豊 か さ と 幸 せ の 基 準 - フランス新大統領 E. マクロン氏と夫人

英国、米国と続いた国を閉ざす方向に向かう政治の流れを、やはりフランスは食い止めたように思えます。 「自由・平等・博愛」の革命精神は、今もなお脈々と受け継がれていると感じられました。 実に 25 歳も年上のご夫人、ご夫人のお子様には、大統領より年上の長男もいらっしゃいますし、長女は同年齢で高校で大統領と同じクラスだったとのことです。 長女が同校の先生であった母親に大統領を紹介したとのことですから、傍からは何とも奇妙な組み合わせに見えたことでしょう。 それでも、心暖かく大統領に迎えたフランス国民に乾杯!

マクロン氏、大恋愛の末に 25 歳年上の既婚高校教師と

仏大統領選で当選したエマニュエル・マクロン氏 (39) のファーストレディーとして注目を浴びているのが、25 歳年上の妻ブリジットさん (64) だ。 政治集会にも付き添い、スピーチなどにもアドバイスを与えるなどして、二人三脚で大統領選を勝ち上がった。 欧州メディアによると、ブリジットさんはチョコレート会社を営む裕福な家に生まれた。 2 人の出会いは、マクロン氏が 15 歳の高校生だったときにさかのぼる。 仏北部アミアンのカトリック系私立高校で、2 人は教師と教え子だった。 演劇部の顧問を務め、そこに小説家を目指していたマクロン氏が入部した。

当時ブリジットさんは 40 歳で既婚。 3 人の子どもがおり、娘はマクロン氏と同じクラスにいたという。 ブリジットさんは仏雑誌に、「彼は 17 歳の時に、『あなたが何をしようと、私はあなたと結婚する』」と宣言したと語っている。 2 人の仲はうわさとなり、周囲の大反対に遭った。 マクロン氏の両親は 2 人を引き離すため、マクロン氏をパリの高校へ転校させたという。 だがマクロン氏は、ブリジットさんにパリから電話をかけ続けた。 ブリジットさんは最終的に夫と離婚し、2007 年、2 人はついに結婚した。 2 人の間には子どもはいないが、ブリジットさんには 7 人の孫がおり、マクロン氏とも懇意にしているという。

フランスではファーストレディーの定義があいまいで、必ずしも公務に付き添うとは限らない。 だが AFP 通信によると、マクロン氏は仏テレビに、「ファーストレディーの役割が定められるのが望ましく、それに沿って役割を果たしてほしい」と語り、ブリジットさんの公的役割を望むが、報酬には税金を使わないとの意向を示した。 (パリ = 山尾有紀恵)

- 朝日新聞 2017 年 5 月 8 日 -


マクロン大統領を支えるブリジットの聡明な言葉

5 月 14 日フランス第五共和政 8 代大統領に就任したエマニュエル・マクロン。 その妻ブリジットは、夫が大統領候補に名乗りを上げるまでは、表立って行動することがほとんどありませんでした。 彼女が脚光を浴びるようになったのは、エマニュエルが経済・産業・デジタル大臣の役を辞して、新たな政党 En Marche! (アン マルシュ!)を立ち上げ、大統領選に向け活動しだしたころからです。 当初の報道は、国内外を問わず、マクロン夫妻のなれそめや年齢差に注目したものばかりでしたが、選挙運動も佳境に入り、舞台裏が報道されるようになると、ブリジットの資質や、そのサポートぶりがうかがえるものも増えてきました。

目となり耳となる徹底したサポート

第一回投票の夜、エマニュエル・マクロンが感謝の言葉の中で述べた通り、キャンペーン期間中、ブリジットは、夫の傍らに常に控えていました。 ブリジット・マクロンは、夫の移動すべてに同行した。 夫と同じように、集まった人々と握手をし、ひとりひとりに声を掛けて回った。 彼女がひとりで訪問した場所もある。 会合では最前列に座り、時にはノートを取った。 スピーチが聴衆にどう受け止められるかを気に留め、スーツの替えやメイクの直し、もちろん夫のスケジュールにも心を配った。

『勝利の舞台裏』に映った微笑ましいカップル像

エマニュエル・マクロンが大統領に当選した翌日、フランスのテレビ局 TF1 は、『Les coulisses d'une victoire (勝利の舞台裏)』と題したドキュメントを放映しました。 これは、選挙まで 200 日間のエマニュエル・マクロン密着レポートです。 これを見て、まずは、同候補者とサポーターたちのダイナミックな姿勢と元気の良さに、圧倒されました。 チームの雰囲気も良く、同じ思想と目的でしっかり結びついているのが感じられます。

また、ところどころに映るマクロン夫妻のやり取りには、つい微笑んでしまうものが多くありました。 たとえば、討論を前にしてのミーティング場面。 「ちょっと誰かチョコレート持ってきて」と口にするエマニュエルに、間髪入れず「そんな体に悪いもの食べてほしくないわ」と口を挟むブリジット。 未来の大統領は、がっかりしながらも、口答えはせず、「じゃぁ、ちょっと水ちょうだい」と、チョコレートをあきらめています。

また、支持するサッカーチームの敗北を知り全身で悔しがっているエマニュエルに、あっさりと「そんなことどうだっていいわよ」と言ってのけ、話題を変える手際は見事です。 中でも、私がブリジットの聡明さを感じたのは、演説を終えたエマニュエルが、ブリジットに「どうだった? 良かった? どう思った?」と矢継ぎ早に尋ねるシーンです。 「あとで、2 人になった時話すわ」という妻に、エマニュエルは「でも、どっちかというと良かった? それとも良くなかった?」としつこく食い下がります。 それに対してブリジットは、声音も表現も柔らかながら「2 人のときに話しましょう」と頑として、人前では一言も意見を述べようとしません。 (「Le Parisien」より翻訳引用)

- cafeglobe 2017 年 5 月 18 日 -

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