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台湾に住む人々の心の中は? (115)習近平国家主席は、中台でも、中・香港との一国二制度が念頭にあるのかもしれませんが、はたして、真に香港の人々が幸せになったのかを考えると、基本的に、中国自身が大きく変わることが前提ではないかと思えます。 力のみの外交は、いとも簡単に崩壊することは、既に歴史が証明しています。 中台は「根本的に異なる」 台湾総統、習氏の前日に演説 台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統は 1 日、2016 年の就任以来、初めて元日に演説し、中台統一を迫る中国に対し、「双方の生活習慣や政治制度などが根本的に異なるという現実を理解すべきだ」と訴えた。 中国の習近平(シーチンピン)国家主席が 2 日に中台関係に関して「重大演説」をすると予告しており、前日に台湾側の主張を改めて投げかけた形だ。 蔡氏は台北の総統府で、記者団を前に談話を読み上げた。 中台交流を進める前提として、▽ 台湾の 2,300 万の人民が民主主義を堅持していることを尊重する、▽ 中台双方の違いを平和・平等に扱う、▽ 当局や関連機関で対話を行う、といった条件を中国側に示した。 また、家畜伝染病「豚(とん)コレラ」をめぐり、感染が広がる中国側から防疫のための情報や協力を得られない点を批判。 中台関係を形容する際に習氏が使う言葉を引用して、「いったいどこが『両岸は一つの家族』なのか」と皮肉った。 今年の元日は、米国と中国が 1979 年 1 月 1 日に国交正常化し、同時に中国が台湾へ和解を呼びかけた「台湾同胞に告げる書」を公表して 40 年の節目となる。 中国側は 2 日に北京で「告げる書」の 40 周年記念行事を開き、習氏が「重大演説」をするという。(台北 = 西本秀) - 朝日新聞 2019 年 1 月 1 日 - 中国の習近平氏 : 台湾に対話を呼び掛け、統一は不可欠と強調
中国の習近平国家主席は 2 日、中国と台湾が統一に向けて取り組むため「徹底的な民主的協議」を開始することを提案した。 自身の在任中に 70 年におよぶ対立に終止符を打つ意欲をこれまでで最も明白に示した。 習主席は、米中国交正常化後の 1979 年元日に中国政府から台湾に平和的統一を呼び掛けたメッセージ「台湾同胞に告げる書」の 40 周年を記念する北京での式典で演説し、「新たな時代における中国の歴史的な復興には統一が必須条件だ。 中国は統一される必要があり、そうされる」と発言。 「制度の違いは統一への障害や分断の言い訳にはならない」とした。 習主席は、「両岸の政党やさまざまな地位の人々が代表を選出」し、将来の中台関係を巡る対話に参加させることを提案。 交渉では双方が「一つの中国」に属するとの立場を堅持するとの合意が守られなければならないとした。 想定されるモデルとして、英国からの返還後の香港に適用された「一国二制度」に触れた。 習主席はさらに、「両岸の双方が一つの中国に属することは法的事実であり、いかなる人物や勢力によっても変えることはできない」と述べ、蔡英文総統の支持者を含む台湾の独立推進派に警告。 中国人は中国人を攻撃しないと述べながらも、中国政府としては「武力行使の放棄にコミットしていない」と指摘した。 蔡総統は 1 日の新年の談話で、台湾が引き続き中国からの脅威にさらされていると述べ、対中強硬路線を維持する考えを示唆した。 昨年 11 月の統一地方選で、蔡総統率いる与党・民主進歩党(民進党)は親中路線を掲げる野党・国民党に大敗した。 - Bloomber 2019 年 1 月 2 日 - 台湾の自治体、中国に独自接近 頭越しに蔡政権は危機感 中台統一を掲げる中国と、距離を置く台湾の蔡英文(ツァイインウェン)政権との溝が深まるなか、台湾の自治体のなかで独自に中台交流を進め、経済振興を図る動きが活発になってきた。昨年の統一地方選で与党・民進党に大勝した野党・国民党の首長らが中心となっており、蔡政権は危機感を抱いている。 「交流を深めるべきだ。 市民は安定して商売ができることを望んでいる。(盧秀燕・台中市長)」 「もっと関係を発展させ、信頼感を増すべきだ。(侯友宜・新北市長)」 中国の習近平(シーチンピン)国家主席が北京で演説し、中台の「融合発展」を呼びかけた 2 日、台湾の国民党系首長からは前向きな発言が相次いだ。 11 月の地方選では、民進党系の現職市長らが次々と落選し、全 22 県市のうち 15 県市で国民党系の候補が勝利した。 民進党の地盤だった南部高雄市で市長に当選した韓国瑜氏は選挙戦で、蔡政権下に落ち込んだ中国からの観光客を呼び戻し、特産品を売り込むと主張。 市政府内に中台交流を所管する専門チームを発足させる計画だ。 台湾海峡の離島、澎湖県の新県長、頼峰偉氏は就任前の 12 月に北京を訪問し、中国政府に定期便の開設を要望した。 国民党の首長 15 人が全員で訪中する構想もある。 無所属の台北市長、柯文哲氏も 12 月、中国上海市の副市長を招いてシンポジウムを開いた。 中国側は地方選の結果について、「台湾の人々が両岸関係の平和的発展がもたらす『配当』を望んだ結果だ(国務院台湾事務弁公室)」と分析しており、蔡政権を飛び越え、野党や自治体、民間との直接交流を推進する構えだ。 (台北 = 西本秀) - 朝日新聞 2019 年 1 月 4 日 - アフリカ豚コレラ 中台対立 … 台湾「防疫情報ない」 中国は否定 【台北 = 牧野田亨】 中国で広がるアフリカ豚コレラの防疫を巡り、台湾の蔡英文(ツァイインウェン)政権が中国への批判を強めている。 中国側から十分な情報提供がなく、空港などでの荷物検査を強化するなど対応に追われている。 中国側は「(台湾が)政治利用している」と反発し、中台の新たな対立要素になっている。 台湾の蘇貞昌(スウジェンチャン)行政院長(首相に相当)は 5 日、自らのフェイスブックでアフリカ豚コレラに関する動画を公開し、米ディズニーのキャラクター「くまのプーさん」のぬいぐるみを手に呼びかけた。 「中国政府に防疫の強化と、感染状況の情報提供を要請する。」 プーさんは中国で習近平(シージンピン)国家主席に似ているとして、風刺に使われたことがある。 蘇氏は「隣人は助け合うべきで、傷つけ合うべきではない」と述べ、中国への不信感をあらわにした。 台湾メディアによると、昨年 8 月に中国でアフリカ豚コレラの発生が確認された後、台湾側は何度も中国に情報提供を求めた。 もし台湾海峡を越えて感染が広がれば、養豚業が盛んな台湾側は甚大な被害を受けるためだ。 だが、回答は得られず、業を煮やした蔡総統は元日の新年談話で、「この防疫で協力できないとしたら、一体何が『両岸(中台)は一つの家族』なのか」と厳しく批判した。 今月 2 日になってようやく回答が届いたものの、感染規模は台湾側の推定値をはるかに下回っていたという。 この間、中国福建省の対岸にある金門島の浜辺で、死骸で見つかった豚が感染していたことが判明した。 台湾側はこの死骸が中国側から漂着したと見ている。 空港などでは、中国人観光客らが無申告で豚肉が入ったソーセージなどを持ち込もうとして摘発される事案も相次いだ。 台湾側は昨年 12 月 14 日、中国(香港、マカオを含む)などから無申告で豚肉製品を持ち込もうとすれば、摘発された回数に応じて 5 万 - 100 万台湾ドル(約 18 万 - 356 万円)の罰金を科すことにした。 ところが、わずか 3 日間で摘発件数が 41 件に上ったため、初回で 20 万台湾ドル(約 71 万円)、2 回目から 100 万台湾ドルに引き上げることにした。 今月 5 日の春節(旧正月)前後は、帰省などで中台間の人の往来が増加する。 空の玄関口となる桃園国際空港では態勢を強化し、中国からの到着便の乗客に手荷物検査を強化している。
- 朝日新聞 2019 年 2 月 8 日 - |
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