*** 1082 ***

... - 1077 - 1078 - 1079 - 1080 - 1081 - 1082 - 1083 - 1084 - 1085 - 1086 - 1087 - ... - Back

中国指導部対トランプ氏 (7) - ファーウェイ問題 -

バックドア付のスマホを平気で市場に流している中国製品! 同じメーカーの「5G」製品 …、それがたとえ最先端を行くものであっても、国際的な市場で適用するのは危険過ぎると考えるのは当然でしょう。 政経分離の立場をとる中国が国際市場に進出するにあたって、ぶち当たった大きな壁になったようです。 誰もが考えていた、避けられない自己矛盾の壁と言うべきなのかもしれません。 中国にとっては、経済的損失は計り知れないものになりそうです。

ファーウェイ副会長は詐欺容疑 対イラン取引めぐり

中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟(モンワンチョウ)・副会長兼最高財務責任者 (CFO) が米国の要請を受けたカナダ当局に逮捕された事件で、カナダ検察は 7 日、容疑内容を初めて明らかにした。 米国によるイラン制裁をくぐり抜けようと、米金融機関に虚偽の説明をした詐欺の疑いだとしている。 今後、米国に身柄を引き渡すかどうかの審理が進む。

保釈をめぐる聴聞手続きがバンクーバーの裁判所で開かれ、孟氏も出廷した。 カナダ検察の説明として米メディアが伝えたところでは、華為は 2009 - 14 年、事実上の支配下にある香港企業「スカイコム」を介し、対イラン制裁で禁じられる取引をイラン企業と行った。 孟氏は、決済に関わった複数の米金融機関に対し、華為とスカイコムとは関係がないとウソの説明をした疑いがかけられているという。

孟氏側が「容疑には根拠がない」などと保釈を要求したのに対し、検察側は逃亡の恐れがあるとして勾留を続けるよう求めた。 米メディアによると、米国が求める孟氏の身柄引き渡しには、逮捕から 60 日以内に具体的な証拠をカナダの裁判所に示す必要がある。 米国で有罪になれば最大 30 年間、収監される可能性があるという。

華為は 8 日、孟氏の聴聞について「聴聞を引き続き見守っていく。 カナダと米国の法律制度が適切な結論を出すと信頼する」とのコメントを発表した。 孟氏は華為創業者の任正非・最高経営責任者 (CEO) の娘。 8 月に米国で逮捕状が出ていた。 今月 1 日、香港からメキシコに向かう途中、バンクーバーで航空機を乗り換えようとしたところを逮捕された。 米中両国は 1 日の首脳会談で貿易戦争の「一時休戦」を演出したばかり。 中国を代表する大企業を経営する孟氏の逮捕により、米中摩擦が過熱しかねないとの懸念が強まっている。 (ニューヨーク = 江渕崇、北京 = 福田直之)

- 朝日新聞 2018 年 12 月 8 日 -


中国政府、カナダ大使を召還 ファーウェイ CFO 勾留で 現地報道

中国国営メディアの報道によると、中国政府は 8 日、同国の通信機器大手「華為技術 (Huawei)」最高財務責任者 (CFO) の孟晩舟容疑者 (46) の「非道で卑劣な」勾留について、カナダのジョン・マッカラム駐中国大使を召還した。 孟容疑者逮捕の問題に改めて怒りの反応を示した。 今月 1 日にカナダで逮捕され拘束されている孟容疑者は、対イラン制裁に違反した疑いを掛けられており、米政府が身柄引渡しを要求している。

孟容疑者はカナダ西部バンクーバーの空港での乗り継ぎの際に逮捕された。 米中は貿易戦争の休戦で合意したばかりだが、逮捕により両国の緊張が高まっている。 国営新華社通信によると、中国外務省の楽玉成外務次官は声明で、孟容疑者の勾留が中国公民としての権利や利益の「重大な侵害」であるとし、「このような行動は法律を無視しているうえ、不合理で非道、卑劣なものだ」と述べた。 孟容疑者は中国人民解放軍の元技術者で、ファーウェイ創業者兼最高経営責任者 (CEO) 任正非の娘。 カナダの裁判所が保釈をめぐる審問で判断を下す少なくとも 10 日まで拘束されるとみられる。

- AFP 2018 年 12 月 9 日 -


中国外務省、米国の駐中国大使呼び抗議 - 華為 CFO 逮捕巡り

→ 中国外務省、必要ならさらなる行動を取ると警告
→ 呼び出しがどの程度、両国間の緊張の高まりを意味するかは不透明

中国外務省の楽玉成次官は 9 日、米国のブランスタッド駐中国大使を呼び出し、華為技術の孟晩舟最高財務責任者 (CFO) 逮捕について抗議した上で、必要なら「さらなる行動」を取ると警告した。 孟 CFO は 1 日、米国の対イラン制裁に違反した容疑で、米当局の要請を受けてカナダのバンクーバーで逮捕された。 中国外務省は 8 日、カナダの駐中国大使も呼び出し抗議していた。 中国外務省ウェブサイトに掲載された資料によると、楽次官は米国の行為について「中国国民の正当な権利と利益」を侵害しており、「極めてたちが悪い」と批判。 「中国は米国の行動に基づいてさらなる行動を取るだろう」と述べた。

大きな影響を持ち得る孟 CFO 逮捕の後、米中両国は今後の対応策を懸命に模索していたとみられる。 両国はまた同時に、ダメージの大きい貿易摩擦を沈静化させようとしている。 ただ、中国はこれまでもたびたび諸外国への不満を表明するため外交官を呼び出してきており、今回のブランスタッド駐中国大使の呼び出しがどの程度、両国間の緊張の高まりを意味するかははっきりしない。 ホワイトハウスと米国務省にコメントを求めたが、これまでに返答はない。 (Ros Krasny)

- Bloomberg 2018 年 12 月 10 日 -


ファーウェイ幹部逮捕で中国が報復? 観測浮上

【北京 = 永井央紀】 中国によるカナダ元外交官の拘束は、中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)幹部がカナダで逮捕されたことへの報復措置との見方が浮上している。 過去にも外交問題を抱えた相手国民を中国当局が拘束したケースがあるためだ。 中国はカナダが米国の要請に基づいてファーウェイの孟晩舟・副会長兼最高財務責任者 (CFO) を逮捕したことに猛反発している。 王毅国務委員兼外相は 11 日の講演で「中国国民の正当な権利を侵害するいじめを決して座視しない。 全力で中国国民の合法な権利を守る。」と強調した。

さらに中国外務省の陸慷報道局長はカナダが孟氏を拘束した際、領事協定に違反して中国側に直ちに連絡しなかったとも主張。 中国が第一報に接したのは「別ルートだった」としてカナダの対応に不快感を示した。 中国外務省は 8 - 9 日にカナダと米国の駐中国大使をそれぞれ呼び出して抗議した。 米国に対しては「米国の行動を見極めたうえでさらなる対応を取る」と出方を見極める構えを見せた一方、カナダには「釈放しなければ重大な事態を招く。 その全ての責任はカナダが負う。」と強く警告した。 北京の外交筋で「カナダ人が拘束されてもおかしくない状況だ」と危惧する声が出ていた直後、カナダ元外交官の拘束が明らかになった。

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)は 12 日、中国がカナダの元外交官を拘束したことについて、カナダのマルロニー元駐中国大使が中国による報復措置と分析していると伝えた。 マルロニー氏は「邪推はしたくないが、歴史をみれば(報復だと)懸念するだけの理由がある」と説明。 2014 年にカナダが今回と同様に米国の要請に基づいて中国人を逮捕した 1 カ月後、中国で暮らしていたカナダ人夫妻がスパイ活動の疑いで拘束された事件を先例として挙げた。

カナダ人の安全への懸念が広まった背景には、10 年に沖縄県・尖閣諸島近海で海上保安庁の巡視船と中国漁船が衝突した事件がある。 日本に逮捕された中国人船長の勾留が長引くなか、中国当局は河北省にいた 4 人の日本人会社員を唐突に拘束した。 軍事管理区域内を無許可で撮影したとの理由だった。 この 4 人が解放されたのは漁船の船長が釈放された後。 しかも最後の 1 人が自由を得たのは、ちょうど船長の勾留と同じ日数が経過した日だった。 漁船衝突との関係は明らかになっていないが、船長勾留への報復措置とみなされた。 今回のカナダ人も拘束された直接の理由は別にあるとしても、背景にはファーウェイ問題があるとの見方が広がっている。

中国共産党は米国に対しては「新たな貿易交渉を控え、真正面から対抗するのは避けたい(中国外交関係者)」のが本音だ。 それに対して、カナダにそこまで遠慮する必要性は見当たらない。 カナダに最大限の圧力をかけ、米国への引き渡しを防ごうとしているとの分析が報復説を後押しする。 ファーウェイなどを政府調達から事実上排除する方針を決めた日本に影響が及ぶ可能性があるとの懸念も出始めている。

中国の裁判所は 7 日と 10 日、15 年にスパイ活動に関わったとして中国当局に相次いで拘束された日本人 2 人に対し、それぞれ懲役 6 年と 12 年の実刑判決を言い渡した。 拘束から 3 年以上が経過したこの時期に立て続けに厳しい判決が出たのは「日本に対する間接的な圧力ではないか」との不安が広がりつつある。

- 日経新聞 2018 年 12 月 12 日 -

... - 1077 - 1078 - 1079 - 1080 - 1081 - 1082 - 1083 - 1084 - 1085 - 1086 - 1087 - ... - Back

inserted by FC2 system