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【番外編 (285)】 取り残されたもう一つの国、ビルマ (60)

ロヒンギャのテロ抑止とロヒンギャの生活保障は同時に行わなければいけないのは当然でしょう。 しかしながら言うに易く、行い難しなのが現状ではないでしょうか? 時間は掛かっても、たゆまず前進して欲しいと願っています。

ミャンマー政権の法律顧問、殺される スーチー氏が信頼

ミャンマー最大都市ヤンゴンの空港の国際線ターミナルの外で 29 日、インドネシアへの視察から帰国した与党・国民民主連盟 (NLD) の法律顧問、コーニー氏 (63) が銃で撃たれて死亡した。 空港警察によると、容疑者の男は拘束された。 コーニー氏は NLD 党首のアウンサンスーチー氏の信頼が厚い弁護士で、イスラム教徒。 昨年 3 月末の新政権発足時にスーチー氏を国家顧問に就任させる法案立案にも携わっていた。(ヤンゴン = 五十嵐誠)

- 朝日新聞 2017 年 1 月 29 日 -

☆ ★ ☆

空港で銃撃、不可解な捜査 盟友の死を語れぬスーチー氏

ミャンマー最大都市ヤンゴンの空港で起きたある弁護士の殺害事件から29日で1年がたつ。 殺されたのはアウンサンスーチー国家顧問の盟友で与党の法律顧問だったコーニー氏(当時63)。 軍の関与を疑う見方もある中、真相解明が進まない事件はスーチー氏の苦しい立場を象徴している。 「警察や裁判所が本気で真相を明らかにしようとしているとは思えない。」 コーニー氏の遺族側代理人のロバート・サンアウン弁護士は取材に語気を強めた。

コーニー氏は昨年1月29日午後5時ごろ、インドネシアから帰国してヤンゴン空港で車を待っていたところ、拳銃で後頭部を撃たれ、即死した。 実行役の男(54)がタクシー運転手らに取り押さえられ、殺人の疑いで逮捕・起訴された。 2月中旬、殺害を指示したとして軍の元中佐(47)が指名手配されたことで、軍の影がちらつき始めた。 実行役の男らの裁判は昨年3月から今月までに40回を数え、70人以上が証言した。だが、裁判や捜査には不可解な点がある。 (ヤンゴン = 染田屋竜太)

- 朝日新聞 2018 年 1 月 27 日 -


米国務長官、ロヒンギャ問題は「民族浄化」 制裁も検討

ティラーソン米国務長官は 22 日、ミャンマーでの少数派イスラム教徒ロヒンギャに対する迫害問題について「民族浄化に等しい」と非難する声明を出した。 米政府は迫害に関わった軍や治安部隊の関係者らに制裁を含めた対応を検討していることも明言した。 声明では、ミャンマー軍や治安部隊、地元の自警団の一部が行った掃討作戦について「恐ろしい残虐行為」と非難。 米政府が調査した結果、「民族浄化」と判断したという。 その上で、「残虐行為に関与した人物は責任を取らなければならない」と強調した。

また、独立して信頼できる組織による調査の必要性も訴え、ミャンマーが拒んでいる国連人権理事会の調査団の受け入れを求めた。 ロヒンギャとみられる武装集団が 8 月に警察施設を襲撃したのに対し、治安部隊が過酷な掃討作戦を展開。 これまでに60万人余りが難民となった。 ティラーソン氏は今月 15 日、ミャンマーを訪問し、アウンサンスーチー国家顧問らと会談している。 (ワシントン = 峯村健司)

- 朝日新聞 2017 年 11 月 23 日 -


ロヒンギャ帰還、ミャンマー・バングラが合意書に署名

60 万人を超えるイスラム教徒ロヒンギャがミャンマーからバングラデシュに避難している問題で、両国は 23 日、ロヒンギャの帰還を進める合意書に署名した。 しかし、帰還の具体的手続きや期限などで合意に至らず、今後も協議が続けられるとみられる。 ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問とバングラデシュのアリ外相は同日午前、ミャンマーの首都ネピドーで会談。 午後、両国の間で合意書が取り交わされたという。 しかし、バングラデシュ外務省は「最終的な合意に行き着いていない」などと説明。両政府は今回の合意書を公表していない。

バングラデシュ外務省関係者らによると、両国はできるだけ早くロヒンギャ帰還の環境作りを進める方針では一致したが、バングラデシュ側が 1 年以内の帰還を求めたのに対し、ミャンマー側は期限を区切ることに難色を示したという。 一方、避難したロヒンギャが住んでいたミャンマー西部ラカイン州の治安が依然不安定であることや、ミャンマー側が帰還する際には居住を証明する書類の提示を求めていることなどから、どれくらいのロヒンギャが戻れるかは不透明だ。(バンコク = 染田屋竜太)

- 朝日新聞 2017 年 11 月 24 日 -


ロヒンギャ難民 10 万人、無人島移送計画 バングラ

バングラデシュ政府は 28 日、ミャンマーから逃れてきて国境地帯で避難生活を送るイスラム教徒ロヒンギャの難民を、ガンジス川河口の無人島に移住させるための予算案を決めた。 この無人島はサイクロンや豪雨に見舞われることが多く、「人が住める場所ではない」との批判がある。 移送先は、首都ダッカの約 160 キロ南にあるバシャンチャール島。 難民の無人島移送計画は、8 月末に始まった今回の 60 万人超のロヒンギャ難民流入の前から、過去の迫害を逃れてバングラデシュ側に暮らしてきた難民を念頭に政府内で検討されてきた。 政府は難民のミャンマー帰還までの一時的な措置としている。

地元紙によると、政府高官は約 10 万人を移送する方針を示した。 政府は 12 月から島で住居や道路、水道などのインフラ整備を始め、移送は来年 5 月ごろに始めたい考えだという。 ロヒンギャの帰還後には、バングラデシュの貧困層の居住地区にする可能性もあるという。 バングラデシュ政府の難民移送の方針は、国内世論への配慮とみられている。 難民キャンプは飽和状態で、地元住民の負担や不満も高まっている。 ロヒンギャが国内のイスラム過激派組織に勧誘される恐れなど治安上の懸念もある。 外交関係者は「どうみても、半年で整備するのは無理だ。 来年以降にある総選挙の前に対策をとっているポーズをみせなければならなかったのだろう。」と話す。

難民移送が強制的になったり、移送後に島でロヒンギャが自然災害に遭ったりすれば、国際世論の批判を浴びる可能性もある。 アラム外務担当相は 11 月上旬、移送計画について朝日新聞の取材に「ロヒンギャを危険な目に遭わせることはない。 彼らを守るための措置だ。」と話していた。 (ダッカ = 奈良部健)

- 朝日新聞 2017 年 11 月 29 日 -


ミャンマーのロイター記者逮捕、文書受け取った直後 = 親族

[ヤンゴン] ミャンマーで取材中に逮捕されたロイターの記者 2 人に面会した親族が 28 日、逮捕時の状況を明らかにした。 2 人は警官から資料を受け取った直後に拘束されたという。 拘束されているのは Wa Lone 記者 (31) と Kyaw Soe Oo 記者(27)で、イスラム教徒少数民族ロヒンギャへの迫害を取材していた。ミャンマー当局は「ラカイン州と治安部隊に関する政府の重要な機密文書を所持していた」とし、国家機密法違反の疑いがあると主張している。

Wa Lone 氏と面会した同氏の妻は記者会見で、両記者は 12 日にこれまで会ったことのない警官 2 人とレストランで面会し、2 通の文書を手渡されたと話した。 持ち帰って中身を確認するよう指示され、レストランを出た直後に 7 - 8 人の警官に取り押さえられたという。 ミャンマー政府は記者と共に警官 2 人を逮捕したとしているが、その後の情報は公表していない。 また逮捕された警官がロイターの記者と同席した人物だったかも明らかでない。

- Reuters 2017 年 12 月 29 日 -


ロヒンギャの「民族浄化」続く = 国連高官、ミャンマーを非難

【バンコク】 ミャンマー西部ラカイン州で迫害を受けたイスラム系少数民族ロヒンギャが逃れているバングラデシュの難民キャンプを視察した国連のギルモア事務次長補(人権担当)は 6 日、「民族浄化は今も続いている」と非難する声明を発表した。 ギルモア氏はバングラデシュ南東部コックスバザールの難民キャンプで、最近避難してきたロヒンギャと面談。 殺害や性的暴行、拷問、拉致が続いているとの証言を得た。 ギルモア氏は「ロヒンギャへの広範かつ組織的な暴力は継続している」と指摘。 惨殺や集団暴行は減りつつあるものの、ミャンマーに残るロヒンギャをバングラデシュに追い出すため、飢えに追い込むなどの迫害が繰り返されていると分析した。

- 時事通信s 2018 年 3 月 6 日 -

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