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北朝鮮外交に前のめりになっている韓国・文在寅大統領に冷や水を浴びせる北朝鮮メディア! でも、北朝鮮に住む人々を飢えさせておくことなど許されるものではありません。 おそらく、トランプ氏は、北朝鮮外交が次期大統領選の得票率向上には寄与しないことを悟ったのでしょう。 そして、彼は交渉の継続を日本に丸投げしたのではないでしょうか? 安倍氏が突然、前提条件なしで日朝交渉などと言いだしたわけも解ります。 いずれにせよ、しばらくは膠着状態が続くと考えるべきでしょう。



金正恩氏「敵対勢力に深刻な打撃を」 米の制裁を批判か

北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は 10 日、経済の自力更生を強調したうえで、経済制裁で屈服させようとする相手には深刻な打撃を与えると語った。 朝鮮中央通信が 11 日、党中央委員会総会での正恩氏の報告として伝えた。 正恩氏は総会で、米朝首脳会談の内容などに触れたうえで、「自立的な民族経済を土台にし、自力更生の旗を高く掲げ、社会主義建設をさらに進める」と強調。 「制裁で我々を屈服させると血眼になり、見誤っている敵対勢力たちに深刻な打撃を与えなければいけない」と語った。

米国を念頭に置いた発言とみられるが、直接、米国を名指ししないことで批判の度合いを抑えたとみられる。 一方で、制裁を北朝鮮に対する「敵対行為」とみなしたことで、米国が制裁を続ければ新たな対応もありえると警告した。 非核化にも触れなかった。 ただ、会議全体の主題は自力更生にあり、経済発展に力を入れる路線を維持した。 (ソウル = 神谷毅)

- 朝日新聞 2019 年 4 月 11 日 -


北朝鮮が韓国批判の記事「空虚な甘言、民族への愚弄だ」

北朝鮮の官製メディアで、インターネット媒体の「メアリ(朝鮮語で「こだま」の意味)」は 12 日、南北関係をめぐる韓国の姿勢について「根本的な問題を後ろに追いやって人道主義に言及するのは、空虚な甘言で民族への愚弄だ」と批判する記事を掲載した。 韓国が北朝鮮への人道支援に前向きな一方で、経済協力については米国に同調して慎重なことへの不満の表明とみられる。

記事は「北南宣言履行に積極的に乗り出さねば」と題し、「我々の要求と大きな距離がある人道主義協力事業をめぐり、まるで北南関係が前進するかのように大げさにふるまうのは、同族への礼儀を欠く行為だ」と主張した。 韓国政府は、北朝鮮が 9 日に短距離弾道ミサイルを発射した後も、北朝鮮へ食糧支援を進める方針を変えていない。

文在寅(ムンジェイン)大統領は 9 日夜の韓国メディアのインタビューで「食糧支援は対話の膠着状態を打開する効果がある」と強調し、「同胞愛や人道主義からも食糧支援が必要だ」と国民の理解を訴えた。 北朝鮮は韓国の支援を受け入れるかどうか、公式的な立場を明らかにしていない。 (ソウル = 武田肇)

- 朝日新聞 2019 年 5 月 12 日 -


中国の習主席、北朝鮮を初訪問 正恩氏の招きで 20 日に

中国共産党対外連絡部は 17 日、習近平(シーチンピン)国家主席が 20 - 21 日に、北朝鮮を訪問すると発表した。 習氏の訪朝は最高指導者に就任以来初めて。 金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の招請に応じる形で、国賓として訪問する。 一方、朝鮮中央通信は 17 日、正恩氏の招請により、習氏が 20 日から 21 日まで北朝鮮を訪問すると、中国の発表とほぼ同時に報じた。 (北京 = 西村大輔、ソウル = 神谷毅)

- 朝日新聞 2019 年 6 月 17 日 -


「線を越えてほしい?」トランプ氏、北朝鮮へ歴史的入境

韓国と北朝鮮の分断の象徴とされる板門店で 30 日、約 60 年前に朝鮮戦争を戦った米朝の首脳が初めて対話した。 物々しい警備のなか、歴史的な瞬間は生中継され、世界に発信された。 韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線上にある板門店。 30 日午後 3 時 44 分、韓国内外のテレビが生中継し、何人もの報道陣が待ち受けるなか、韓国側施設「自由の家」を出たトランプ氏が、北朝鮮の方向にゆっくりと歩き出した。

板門店は、1953 年に米国と中朝が朝鮮戦争の休戦協定を結んだ場所で、現在も米韓と北朝鮮の兵士がにらみ合う最前線だ。 この日は警備の兵士に米朝の警護官らが加わっていた。 トランプ氏が軍事境界線に近づくのに合わせ、北朝鮮側施設「板門閣」からも、正恩氏が歩いてきた。 午後 3 時 45 分、2 人は軍事境界線を挟んで握手。 トランプ氏は、左手で正恩氏の右腕を 2 回軽くたたいて笑顔を見せた。

トランプ氏「この線を越えてほしいですか?」
正恩氏「そうしていただければ私は光栄です。」

トランプ氏は境界線をまたいだ。 米国の現職大統領として初めて、北朝鮮に足を踏み入れた瞬間だった。 数メートルほど一緒に歩き、板門閣の近くまで歩いて足を止め、再びがっちりと握手。 韓国側に振り向いて 2 人で写真撮影に応じた。 正恩氏は時折笑みを浮かべつつ、「再びお会いできてうれしい。 この場所でお会いできるとは思っていなかった。 あなたはこの線を越えた最初の大統領だ。」と語った。 トランプ氏は「大きな前進だ。 ものすごい前進だ。」と話した。

約1分後、今度は 2 人そろって韓国側へ。 自由の家の前で、待っていた韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領を交え、数分間、3 人で立ち話した。 現場の報道陣から感想を尋ねられた正恩氏は「歴史的な瞬間だ。 不快な歩みに終止符を打ち、新しい未来を作り出したい。」と語った。 その後、トランプ氏と正恩氏は自由の家で、3 回目の米朝首脳会談に臨んだ。 約 1 時間を経て出てきた正恩氏は満面の笑みを浮かべ、トランプ氏、文氏に見送られつつ、軍事境界線に向けて歩き始めた。

その姿を、手を上げて見送ったトランプ氏。 文氏と会談場所に戻り、報道陣に自ら会談内容を説明した。 オバマ前政権の対北朝鮮政策を批判しつつ、「交渉チームをつくることで合意した」などと「成果」を強調。 繰り返される質問にも立ったまま応じ続けた。 (鈴木拓也)

- 朝日新聞 2019 年 6 月 30 日 -


トランプ氏、北朝鮮の短距離ミサイルを事実上容認

北朝鮮が 25 日に発射した短距離弾道ミサイルに対し、米韓で受け止め方に溝が広がっている。 迎撃の難しい「脅威」と見なす韓国に対し、米国は「長距離ではない」と問題視しない構えだ。 米国は米朝協議の再開をめざす方針に変わりがないとの立場も明言した。

北朝鮮の朝鮮中央通信は 26 日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が「新型戦術誘導兵器」の発射を現地視察したと伝えた。 前日に東部の元山付近から発射され、韓国政府が「新型の短距離弾道ミサイル」と分析した 2 発を示すとみられる。 正恩氏は「南朝鮮(韓国)当局者が軍事演習のような自滅行為を中断することを願う」と述べたという。 8 月に予定される米韓合同軍事演習を批判した形だが、米国を名指しするのは避けた。

弾道ミサイル発射は国連安全保障理事会の決議に違反することになり、韓国内では脅威との受け止めが大勢だ。 5 月のミサイル発射の際とは異なり、大統領府関係者は 26 日、今回の弾道ミサイル発射は「成功した」と言及した。 韓国軍関係者は同日、ロシア製の短距離弾道ミサイル「イスカンデル」に類似する特性を持つ新型の短距離弾道ミサイルだとの見方を示した。 1 発目は約 430 キロ、2 発目は約 690 キロとしていたミサイルの飛行距離について「いずれも約 600 キロとみられる」と修正。 「(韓国にとって)当然、脅威だ」と問題視した。 南北対話を担当する統一省報道官も「強い憂慮を覚える」と話した。

韓国の陸軍に勤務した経験がある国民大学の朴輝洛教授は 5 月に発射された短距離ミサイルの飛距離が 420 キロと 270 キロだったとした上で、「(飛距離面などで) 2 カ月足らずで改良されている。 すでに技術開発が済み、次々に製造できる状態だ。」と分析。 「迎撃が困難で欧米でも効果的な防御方法がない」と述べた。 一方、トランプ米大統領は 25 日、米 FOX ニュースのインタビューで「北朝鮮は小さなもの以外はミサイル発射実験をしていない」と述べ、静観の構えだ。 トランプ氏が「短距離」のミサイル発射実験を事実上容認したことで、北朝鮮が今後も同レベルの挑発活動を続ける可能性が高い。

トランプ氏は、5 月の短距離弾道ミサイル発射の際にも「人々は(国連安保理決議)違反と考えるかもしれないが、私は違う見方だ」と主張した。 ポンペオ米国務長官は 25 日、米メディアのインタビューで「我々は外交的手段を前に進め、交渉による解決を目指すことを今でも確信している」と述べ、米朝実務者協議の再開を目指す方針に変わりはないことを明言した。 (ワシントン = 園田耕司、ソウル = 清水大輔)

- 朝日新聞 2019 年 7 月 26 日 -

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