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北朝鮮は、年明け新年の、金正恩氏の挨拶文から見ても、国連による経済制裁が重くのしかかって苦しめられているのが、よく分かります。 経済制裁を緩めて貰う為にも、彼がどれだけの犠牲を払う用意があるのか、結局それが "key" となるのは明白です。

〈追記〉 何ともお粗末な米朝首脳会談と言わざるを得ません。 準備不足と言われていますが、トランプ大統領の「心はここにあらず」だったのでしょう。 「コーエン証言」のショックを和らげるだけのために、設定された日時だったと言われても、致し方ありません。



米朝首脳、2 月末に再会談へ ホワイトハウスが発表

【ワシントン = 永沢毅】 米ホワイトハウスは 18 日、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の 2 回目の首脳会談を 2 月末ごろに開くと発表した。 場所は後日公表するとしている。 米朝首脳会談は 2018 年 6 月にシンガポールで開いて以来。 北朝鮮の完全な非核化に向けてどこまで進展できるかが焦点で、その結果は東アジアの安全保障情勢に多大な影響を及ぼす。

トランプ氏は 18 日午後、金正恩氏側近の金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長とホワイトハウスで 1 時間半会談した。 その後、サンダース大統領報道官は記者団に会談を「生産的だった。 大統領は金正恩氏に会うのを楽しみにしている。」と表明。 「完全に検証可能な非核化まで米国は北朝鮮への圧力と制裁を続ける」とも語った。 トランプ氏は金正恩氏からの書簡を受け取った可能性がある。

これに先立ち、金英哲氏は 18 日午前にポンペオ国務長官と滞在先のホテルで会談。 米朝首脳の再会談の日程や場所などの調整を進めたとみられ、約 1 時間で終わった。 国務省によると、同日午後にも昼食をともにしながら会談した。 米朝高官協議はポンペオ氏が最後に訪朝した 2018 年 10 月以来 3 カ月ぶり。 トランプ氏は金正恩氏への書簡でベトナムやタイでの再会談を呼びかけているとされる。 ベトナム中部ダナンや首都ハノイでの開催説もある。

首脳再会談を巡っては、18 年 6 月の初会談で合意した非核化への具体的な措置が焦点になる。 北朝鮮は「相応の措置」として制裁緩和などを求めており、再会談の成果を導き出せるか駆け引きが続きそうだ。 6 月の初の首脳会談で金正恩氏が約束しながら進展がない「完全な非核化」に関し、米国は全ての保有核や核施設の申告、国際原子力機関 (IAEA) による査察の受け入れを要求してきた。 ペンス副大統領は 16 日の演説で「米国民や同盟国を脅かす核兵器を廃棄する具体的な取り組みを北朝鮮が取るのを待っている」と表明した。

一方、北朝鮮は豊渓里(プンゲリ)核実験場の廃棄や、東倉里(トンチャンリ)のミサイルエンジン試験場の解体に対する「相応の措置」を要求。 とりわけ経済制裁の解除を主張しているが、米国は非核化実現まで制裁を緩めない方針を堅持している。 米朝がどう接点を見いだすのかが注目点となる。 金英哲氏は 17 日夜、北京発の民間機でワシントンに到着し、ビーガン北朝鮮担当特別代表の出迎えを受けた。 韓国メディアによると、その後に両氏は VIP 貴賓室に移動して歓談。 金英哲氏はホワイトハウスから約 1 キロ離れた場所にあるホテルに宿泊した。 19 日午後の北京行き民間機でワシントンを離れる予定だという。

- 日経新聞 2019 年 1 月 19 日 -


米朝実務協議がスタート 韓国も参加、非核化巡り議論か

2 月下旬の米朝首脳再会談に向けた実務協議が 20 日、ストックホルム近郊で始まった模様だ。 韓国政府の代表も現地に入り、米朝との接触を試みている。 新たな非核化措置を巡り、北朝鮮が米国に求めている「相応の措置」も、議題に上っている可能性がある。

実務協議には米国のビーガン北朝鮮政策特別代表や北朝鮮の崔善姫(チェソンヒ)外務次官らが参加。 20 日から 23 日にかけ、ストックホルムから約 50 キロ離れた施設で行われる見通しだ。 韓国外交省の李度勲(イドフン)・朝鮮半島平和交渉本部長も 18 日、ストックホルムに到着した。 韓国政府などによれば、協議の場所はスウェーデン政府が提供し、報道陣の立ち入りを認めず、非公開で行われる。 協議では米朝首脳再会談の場所や時期を詰め、北朝鮮の非核化措置についての合意を目指す。 (ストックホルム = 牧野愛博)

- 朝日新聞 2019 年 1 月 20 日 -


金正恩氏がハノイ到着 北朝鮮指導者訪越、55 年ぶり

【ハノイ = 恩地洋介】 2回目の米朝首脳会談に臨むため特別列車でベトナムに向かった北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は 26 日昼、首都ハノイに到着した。 北朝鮮指導者のベトナム訪問は故金日成主席が訪れた 1964 年以来、55 年ぶりとなる。 トランプ米大統領も同日夜にハノイ入りする予定で、非核化に向けた具体策の合意を目指す米朝交渉は大詰めを迎える。

23 日午後に平壌を出発した特別列車は中朝境界を経て丸 2 日以上にわたって中国を南下し、26 日午前にベトナム北部ランソン省のドンダン駅に到着した。 金正恩氏はベトナム政府高官による歓迎を受けた後、車に乗り換えてハノイに向かい、同日昼に宿舎のホテルに到着した。 58 年のベトナム訪問時に広州まで列車を使った金日成主席を意識したとみられる。 金正恩氏が 2012 年に最高指導者に就いてから海外を公式訪問するのは中国、シンガポールに続いて 3 カ国目となる。

トランプ氏は 25 日、大統領専用機で米国を出発した。 サンダース大統領報道官は同行記者団に対し、首脳会談は 27 日夜に始まると明らかにした。 両首脳の 1 対 1 会談に続いて、側近を交えた夕食会も開く。 米国側からポンペオ国務長官とマルバニー大統領首席補佐官代行が同席する。 AP 通信によると、北朝鮮からは金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長が参加する。 28 日にも複数回の会談を予定している。

両首脳は北朝鮮による非核化に向けた具体的な措置と、その見返り策を盛り込んだ共同声明への署名を目指している。 米国のビーガン北朝鮮担当特別代表と北朝鮮の金革哲(キム・ヒョクチョル)米国担当特別代表は 21 日からハノイで協議を続けている。 トランプ氏は 25 日、ツイッターへの投稿で「北朝鮮は完全な非核化をすればたちまち経済大国になる」と指摘した。 「金正恩委員長は賢明な決断をするだろう」と強調し、非核化交渉の進展に期待を示した。 トランプ氏は首脳会談を通じて、外交分野での手腕を国内にアピールしたい考えだ。

野党・民主党上院トップのシューマー院内総務ら 8人の上院議員は 24 日、トランプ氏に宛てた書簡で「北朝鮮の核の脅威を除去することは(米国の)安全保障にとって必須だ」と訴え、同氏による過度の譲歩をけん制した。 トランプ氏は「(核・ミサイルの)実験がない限り、我々は満足だ」などと説明し、非核化を急がない姿勢を示していた。

- 日経新聞 2019 年 2 月 26 日 -


非核化具体措置と制裁全面解除、折り合えず … 米朝会談は不調に

【ハノイ = 黒瀬悦成】 ベトナムの首都ハノイで行われていたトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の 2 度目の首脳会談は 28 日、当初予定された共同合意文書への署名を見送り、予定を数時間切り上げて終了した。 米側が非核化に向けた具体的措置を求めたのに対し、金正恩氏は経済制裁の全面解除を迫ったため折り合えず、会談は不調に終わった。

再会談の具体的時期は未定

トランプ氏は会談後の記者会見で「北朝鮮は経済制裁の全面解除を要求してきた」と明かした上で、米国が寧辺(ニョンビョン)の核施設や北朝鮮が公表していない核関連施設の査察や廃棄を求めたところ金正恩氏が難色を示したため「立ち去ることを決めた」と述べた。 また、「北朝鮮に対する制裁は維持される」と改めて表明した。 サンダース米大統領報道官は声明で「双方の交渉チームが今後、協議を行う」と述べ、両首脳の再会談に向けて実務当局者間の協議が続けられるとの見通しを明らかにした。

トランプ氏の記者会見に同席したポンペオ国務長官は、次回の実務者協議が「数週間以内に行われる」としたが、トランプ氏は再会談が「そう遠い先ではない」としつつも、具体的な時期は未定だと述べた。 会談結果を安倍晋三首相と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に電話で知らせると明かした。 トランプ氏はまた、「北朝鮮には大いなる経済的潜在力がある」と改めて強調。 この日の会談前も北朝鮮の非核化と引き換えに大規模な経済支援を行う用意を表明し、金正恩氏も「立派な結果が出るよう努力したい」と応じていた。

米朝首脳はこの日午前、1 対 1 の会談を経て、ポンペオ氏や金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長らを交えた拡大協議を行ったが、昼食会の前に会談の終了が決まった。 トランプ政権は首脳会談で、北朝鮮の「完全かつ全面的に検証された非核化」の手始めの措置として寧辺の核施設などの査察や廃棄を要請。 引き換えに朝鮮戦争(1950 - 53 年)の終戦宣言を含む関係正常化に向けた措置や、平壌への連絡事務所の設置に応じる用意を示していたとされる。

- 産経新聞 2019 年 2 月 28 日 -

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