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ご案内した話題 (3)

- 2013 年続き -

ネットに溢れる 着物姿のアニメ画像、過激なもの、誇張されているものもありますが、殆どが緻密で正確に描画されており、女性の美しさ、あでやかな動きの描写は、まるで現代の浮世絵、とても魅力的です。 又、筆者には、着物を通して若い方の心の内にある '憧れ、理想、夢' なども描き出されているように思えます。 時にはネットサーフィンを楽しんでみて下さい。 (竜、3-30-13)

この 2 週間ほど、街中や駅で女子学生の華やかな袴姿をしばしば目にしましたが、今週末で殆どの学校の卒業式は終わったようです。 京都府の北部、丹後地方では、小学校の卒業生まで袴姿です。 何と、男の子も自前の羽織袴 で登場! 誇りをもって「丹後縮緬の里」から巣立つのを忘れないで欲しい、との親の強い思いが伝わってきます。 (3-22-13)

どなたでも一度は手に取られたことのある雑誌「美しいキモノ」が創刊 60 周年を迎えたそうです。 ただ、創刊当時に比べると「着物」を取り巻く環境は大きく様変わりしています。 日常では殆ど着ることの無くなった現在、「静」の整えられた姿の写真からだけではなく、「動」の時代ドラマなどから、動きのある形、動きやすさ、にも目を向けてみてください。 (3-6-13)

おひな祭りは日本に滞在する外国人にとっても着物を着るチャンスのようで、先週末は 全国各地でイベント が催されたようです。 外国を巡りますと、日本の着物に勝る民族衣装など、そうそうお目に掛るものではない、と改めて思います。 だからこそ、外国人が日本に来たら一度は着物を、と憧れるのでしょう。 ところで、迎える側はチャンと着せてあげなければいけませんね。 (3-4-13)

山形の銀山温泉で、大正ロマン風に着物と袴を貸し出されている とのことです。 卒業式にレンタルで着用されているものと同様であれば、ご自分でも意外と簡単にお着付けできるのではないでしょうか! 京都のみならず、金沢、東京・銀座 …、今や全国あちこちでレンタル着物が大はやりのようです。 次はぜひ、お家からお着物での旅行に挑戦してみてください。 (2-17-13)

尾上菊乃助さんと中村吉衛門さんのお嬢さまが婚約 されたとのことです。 とても悲しいニュースが重なった歌舞伎界ですが、こけら落としが間近に迫った歌舞伎座と相まって、明るい話題で元気を取り戻していただきたいものです。 奥様となられる波野瓔子さんは、着物の魅力を若い世代に伝えるお仕事を準備されておられるとのこと、大いに期待しましょう。 (2-15-13)

みんなの着物」と題するブログは、残念ながらスペイン語記述で殆ど内容が分からないのですが、掲載されている写真を拝見する限り、とても個性的でゆったりと仕上げられた姿から、皆さまが存分に着物を楽しんでおられる様子が伝わります。 礼装も、あえて古来通りの重ね着です。 着付けが間違っているところもありますが、そこはご愛敬! 目をつぶっておきましょう。 (2-12-13)

レンタル振袖の頒布カタログの中に不当な表示 があったとのことで、3業者に行政命令が出たとの報道です。 確か、2年前には解約金・解約条件が問題となりました。 新成人にとって憧れ振袖姿です。 毎年、ご本人はもとより、ご両親の熱い心意気を身を持って感じさせていただいていますので、何とかかように不愉快な思いだけはしていただきたくありません。 (2-8-13)

通常国会の初日、和服を召して登院された 男女議員の方々が一堂に会して記念撮影 ! とりわけ、女性議員の色留袖や訪問着は色鮮やかで豪華です。 今回、38名の女性議員が当選されていますが、女性初登場は、戦争直後の 1947年、39名だったそうです。 多くの方がお着物だったのでしょうが、現在のように華やかな雰囲気などとても想像できません。 (1-28-13)

京都では "着物で京都" をテーマに間断なくキャンペーンが続いていますが、今回は京阪電車が参入されるようです。 その名も「チャレンジ! おけいはん」。 おけいはんは着物を自分で着付けて東山界隈の街歩き! とりわけ "自分で着付ける" ところが話題になればと期待しています。 それぞれが自分らしさを発揮して個性豊かなお着付けであってほしいものです。 (1-21-13)

成人の日! 東京ではお昼前に雨から雪に変わり、あっという間に積ってしまいました。 道路はノーマルタイヤの車が立ち往生で大渋滞、除雪が間に合わなかった首都高は全面通行止め、それでも、振袖姿の新成人は雪の中を式場に ! 今年の新成人は122万人とか ! 将来、グッとコンパクトになってしまう日本ですが、力を合わせてしっかりと支えていただくよう、心より祈ります。 (1-14-13)

お正月の行事といえば、やはり京都 八坂神社のをけら詣り を思い出します。 夜行列車で着いてパンをかじりながら寺社を巡っていた時代です。 持って帰る家もないのに、をけらをいただいて暗い通りをくるくる回しながら歩きました。 その日、大みそかは「聖護院」さんのだだっぴろい宿坊に泊めていただき、翌元日には、白味噌椀に丸餅の入ったお雑煮で新年を祝いました。 (1-1-13)

今年のTVドラマで、筆者が強く印象に残っているのは、やはり「薄桜記」でした。 町民の若後家さんに「ともさかりえ」さん、そして武家のご新造「柴本幸」さん。 ゆったりとしたきものの着付けで、まとう俳優さんの演技を控え目ながらしっかりと支えていました。 動と静、光と影! 身体の動きに合わせた服地の揺らぎ、とりわけ衿元や裾さばき、着物の真の美しさがありました。 (12-27-12)

「歴女」という言葉が一般に使われるようになって、もう 3 年になるようですが、明治維新を牽引する多くの志士を世に送り出した山口・萩が、「歴女」の本家もこちらということなのでしょうか、来年の 2 月下旬に「ガールズサミット」の開催を予定されているとのことです。 「歴女」といえば、筆者にはやはり「杏」さんが頭に浮かびますが、今や時代劇でも大活躍中です。 (12-19-12)

山中伸弥教授のノーベル賞授賞式 には、お母様、奥様、お嬢様方はみなお着物で、晴れ舞台に花を添えておらました。 かように厳粛で光栄な席にはやはり和服で、との思いは強かったのでしょう。 日本人が堂々と世界に進出するようになり、着物も又、日本を象徴する装いとして認められるようになったのは誇らしくもあり、とても喜ばしいことです。 (12-11-12)

一般 男子が着物を着る チャンスは無くなってしまいました。 しかし、「お正月くらいは何とか」と考えられている方もいらっしゃるでしょう。 腰紐を正しい位置、腰骨に接してしっかりと締め上げれば、着崩れすることなどありません。 腹式呼吸の男子は、胸式呼吸の女子と違って "紐をお腹に当てず、グッと下の位置で締める" と心得えておいてください。 (11-27-12)

東北の罹災地では、今年に引き続き 来年の成人式にも無償で晴れ着を貸し出すところ があるようです。 確かに、ひと頃よりはるかに多く振袖姿が見られるようになった気がします。 若者向けのファッションショーでも必ず振袖姿が見られるようですし、気軽にレンタルできることも後押ししているのでしょう。 日本に生まれ育った喜びを、しっかりと感じとってほしいと思います。 (11-21-12)

東日本大震災からはや 20 ヶ月! 両親に手を引かれた晴れ着姿の女の子が、全てを失った 旧市街地を背に七五三のお詣り に向かっている印象的な写真が掲載されていました。 おそらく親族や友人、まわりの多くの人々を失われたのでしょうが、それでも生まれた郷土を愛してほしい、次の世代へしっかりと語り繋いでいってほしい、との両親の思いが伝わってきます。 (11-11-12)

青山の骨董通り、といえば筆者はバラック建屋の「ウィスキーアゴーゴー」を思い出してしまいますが、今や内外の有名ブランド店舗が軒を連ねるハイレベルな通りです。 この通りにある「白い烏」がとうとう来年2月に閉店とのこと ・・。 京都市が運営する和装専門のアンテナショップですが、十分に知名度を上げられなかったことが、かように残念な結論に至ったのでしょうか? (11-2-12)

東京コレ では、多くの若手デザイナーが和の美を強く意識した作品を発表したようです。 中でも当初より和装を追求しておられる「まとふ」に注目しています。 純で爽やかな色使いが魅力なのですが、今回は「重ね着」というフォルムを取り上げています。 もともと日本にはコート類が無く、寒ければ着物を重ね、厳寒期には袷に綿を入れる、暑くなれば脱いでいくのが習慣でした。 (10-29-12)

きものを着て秋の旅行となれば、やはり京都を第一に挙げてしまいます。 しかし著名な場所はいずこも大混雑です。 そこで、非公開の文化財を特別公開(上記)する場所・期間を設けるなど、趣向を凝らした心憎い演出で旅行客を受け入れているようです。 無理をせず訪問先を一日に数か所に抑えて、ゆとりを持った日程でお出かけください。 (10-18-12)

2013年春夏のミラノコレクションの中で、「プラダ」は日本のきものをオマージュした作品を発表しています。 「抜き襟やおはしょり風のたるみ」それに足元まで、日本の伝統文化からも積極的に学びとる姿勢が感じられます。 ほぼ時を同じくして、東京コレクション でも若手デザイナーが和の心に真摯に向き合って創作活動を続けています。(10-9-12、10-29-12 更新)

10月は「衣替え」の季節です。 単衣に比べ袷のお着物でしたら一般にお手持ちも多いことでしょうから、選ぶ楽しさ、組み合わせる楽しさもきっと増すことでしょう。 できれば、最初に揃えられた小物類(帯〆、伊達〆など)や足袋、草履をそろそろ卒業し、お好みのお品を目的に応じて、それぞれの専門店で一つ一つ揃えていかれては如何がでしょうか! (10-2-12)

前回は 'きもの' にまつわる地方のイベントをご案内しましたが、東京のイベントと言えば、やはり日本橋界隈を中心とする "TOKYO KIMONO WEEK" を最初に上げておきましょう。 今年は、10月9日から始まり、21日には、日本橋をランウェイに見立てて、ファッションショーが行われるとのことです。 江戸時代最も賑やかだった町筋 には、まだまだ老舗も残っています。 (9-11-12)

一年の中でも、9月のお着物の装い は誰でもが一番悩まれることでしょう。 初夏には季節を先取りすることもあるかもしれませんが、暑さの残る初秋にはそうもいきません。 本来は、単衣(ひとえ)のお着物に、絽織・絽綴や単衣の帯。 長襦袢には、絽又は絽縮緬の半衿を付けて、ということになります。 絵柄で秋の彩りを出せば、もう立派な着物人です。 (9-1-12)

恒例の「鈴乃屋さんのきものショー」の始まりは、長い夏の終わりを告げているようです。 秋になると 'きもの' にまつわるイベントが日本各地で開かれるようです。 とりわけ 'きもの' の似合う町であれば、ひとしお旅情を誘われます。 10月1日からの 着物ウィーク in 萩 (山口県)、9月1日から始まっている 着物さんぽ in あしかが (両毛沿線)などなど ・・・。 (8-26-12)

前回、「夏休み中は、博物館や美術館でも子供連れの来館者を十分意識して企画されているところが多い」と申し上げましたが、今朝、秋篠宮ご夫妻と長男悠仁さまが、上欄でも紹介していますサントリー美術館の「おもしろびじゅつワンダーランド」展をご覧になったと報道されていました。 ぜひ、お子様にも豊かで多彩な日本の文化について、もっともっとお話しをしてください。 (8-13-12)

ファッションは時代とともに変化していくものですし、浴衣が夏のファッションに取り込まれてしまった今、肩ひじ張らずに、むしろ "何でもあり" を楽しむ方が良いようです。 「日本男児の心を鷲掴みにする『浴衣女子のコーディネート集』」、「黒やフリルは NG!? 『男性ウケが悪い女子の浴衣』」、「『浴衣女子』に期待する "しぐさ" と "見た目"」 ・・・、皆さん! 頑張ってください。 (8-3-12)

週末ともなると、さすがに浴衣姿が目立ちますし、ネット上も又、浴衣の話題で溢れています。 「異性の浴衣姿にドキッ …! 浴衣を着ると『3 割増』に見える理由とは?」、「浴衣姿でゲットする夏の恋と女子力 5 のススメ」、「浴衣大好き男子にアンケート! 『こんな浴衣女子はイヤだ』 6 選」。 こうして題名を並べると少々過激なのですが、内容の大半はいたって常識的なようです。 (7-31-12)

子どもたちはもう夏休みなのですね! いろいろと旅行のプランを立てておられるところなのかもしれませんが、東京の中であってもいろんなイベントが目白押しです。 博物館や美術館ですら、子供連れの来館者を十分意識して企画されているところが多いようです。 工夫を凝らして、お子様と一緒に楽しみながらお勉強する小さな旅を考えてみるのもいいかもしれません。 (7-21-12)

梅雨の合間に、浜町河岸から隅田川沿い(大川端)を遡ってみました。 両国橋、蔵前橋、厩橋、駒形橋、吾妻橋を巡って浅草寺にお参り、快適な下町歩きでした。 浅草もスカイツリー開業のおかげでしょうか、人波で溢れています。 その中に、お嬢様方の浴衣姿もちらほらと見受けられました。 いよいよ、28日は 花火大会、賑わいも最高潮に達することでしょう。 (7-8-12)

6月も後半に入ると個人のお客様からも浴衣のお着付けのご予約をいただくようになりました。 恒例の花火大会も昨今は有料の観覧席なども設けられ、ちょっとした夏の社交場といった雰囲気があります。 とりわけ お若い方の浴衣への関心は高い ようですが、筆者だって "今年の夏はは浴衣を何回着るのかな" などと考えています。(6-25-12)

素敵なブログが目に留まりました。 京都のお寺のお庭で「半夏生(はんげしょう)」を撮られ、アップされています。 葉のおもて面だけが「白塗り」に変わっていますので、確かに「半化粧」なのです。 季節の方の「半夏生」、今年は7月1日とのこと ・・・。 まだまだ「梅雨」のさ中でしょう。 その後に巡りくる厳しい暑さに備え、しっかりと体調を整えておく時期でもありますね! (6-13-12)

Facebook の興味深いコンテンツを紹介されているブログが目に止まりました。 外国で「きものを着ようよ!」との呼びかけに、最初に応えられたのがイギリスの方! お着付けにおぼつかない面が見られるのはご愛嬌ですが、基本には忠実に従っておられながらも、ご自身なりの発想と感性でチャーミングに仕上げられたことに驚いています。 帯揚げ(スカーフ?)は2本使い、帯紐は細い革のベルト! 白いセーラー帽とスニーカーのコーデは、きっと古い港町のイメージなのでしょう。 (5-28-12)

東京の下町では「三社祭」が終わると、いよいよ「スカイツリー」の開業! 「三丁目の夕日」で東京タワーが映えるように、スカイツリーは今の東京に元気を注入しているようです。 「花のお江戸にもスカイツリーが」と話題になっている国芳の浮世絵! 実際は井戸掘り櫓とのことですが、当時の江戸っ子だって高いところから八百八町を一望の下に眺めたかったのでしょう。 (5-20-12)

昨年の 3・11 大震災で日本人の心の中に残された傷が癒えることはありません。 それでも、東北・三陸の原風景をきものや帯の柄 に表現されたり、持ち主を失って 海辺に遺されたきものを長野のお寺で供養 されたり、'きもの' を無償で配っておられる方に 大量の 'きもの' を寄贈 されたり、それぞれができる形で、静かに鎮魂の祈りを捧げておられます。 (5-3-12)

京都・先斗町の「鴨川踊り」が始まったようです。 ただ、花より団子の筆者としては、すぐに「川床」を連想してしまいます。 鴨川の川床も楽しいのですが、静かな貴船にもありますね! 梅雨入り前から、はや夏への憧憬、何と気が早いのでしょう。 それでも、立春から数えてもう 八十八夜! 人はみな太陽が織り成す暦を追いかけて生きているようです。 (5-1-12)

北陸・氷見の「丸まげ祭り」は、江戸時代、芸者さんが普通の女性の髪型(丸まげ)で、年にいちど揃ってお寺詣でに出かけたというのが始まりだそうです。 記事には「幸せな結婚を願う」とありますが、ご本人たち、そしてその行列を見守る人たちも、殆ど叶う祈願ではないことがわかっていたはずです。 むしろ哀しみの記憶をしっかりと受け継いで、新たな恒例の行事としてはぐくまれておられる心優しい氷見の人々に敬意を払いましょう。 (4-18-12)

東京では 桜見物の週末 になりました。 おそらく、今週末も散らずに残り、再び賑わいが戻ってくることでしょう。 定番のスポットに加え、目黒川沿い、神田川沿いなどなど、いずこも大賑わい、若者の熱気に溢れます。 でも、夕方近くなるとグッと気温が下がります。 近くであれば 'きもの' にはおるコートでも持って行ってあげられるのですが、携帯は殆ど通じないし、人の流れに逆らって待ち合わせの場所にたどり着くのも一苦労! ぜひ、暖かい格好でお出かけください。 (4-9-12)

晴れ着姿の新一年生 が東北に戻ってきました。 昨年は大震災の直後、小学校の入学式自体が大幅に遅れてしまい、地元の呉服屋さんも津波で流されて、とても 'きもの' どころではなかった ことでしょう。 一年のブランクを経て恒例のきもの姿の入学式が復活したようです。 小さな時から 'きもの大好き' になってもらえるのは本当に嬉しいことですし、何よりも東北の人々の心意気を感じて、なぜか心安らぐ思いです。 (4-2-12)

来日2年の台湾人の奥さまに、'色留袖' をお着付けさせていただきました。 '初きもの' とのことで、同じく台湾人のご主人ともども大変喜んでいただきました。 台湾といえば、日本のアニメもコスプレも時をおかず広まってしまいますし、昨年の大震災直後、大規模な募金活動で応えられるほど、'大の日本好き' なのです。 ご結婚式へのお呼ばれとのことでしたが、今や出席者の大半がドレス姿、その中でこのお方がもっとも日本人らしく振舞われたのではないでしょうか。 (3-27-12)

卒園式・卒業式 の季節です。 ご出席のお母さま方になかなか 'おきもの' を着ていただけないのは、チョッと寂しい思いがしています。 代わりにと言ってはおかしいのですが、先生方が袴姿で式に出ておられるのを見かけるようになりました。 教壇に立たれるいつもの服装からは想像もつかないサプライズ! 先生の改まった姿を目にして、大喜びしている生徒達の顔が目に浮かびます。 一緒に並んで写してもらった写真は、きっと大切な思い出の一枚になることでしょう。 (3-16-12)

きものの販売は、ピーク時に比べると現在はわずか 16%、もちろん、今後も増えるとは思えません。 それでも、きものを着る人は少しばかり増えていると言われています。 「シュウ ウエムラ 豆千代シリーズ」の化粧品を売り出された「日本ロレアル」の調査によれば、「きものが好き」と答えた人は 75%、「異性のきもの姿に魅力を感じる」との回答は、実に 83% にも上ります。 私どもも、一人でも多くの人にきものの袖を通して貰えるよう、和装の魅力を発信し続けます。 (3-6-12)

あの忌まわしい 3・11 が巡ってきます。 震災後、筆者が足を伸ばした最北端は、茨城、笠間稲荷ですが、石造りの大鳥居は崩落していました。 昨年末に訪れたのですが、屋根にブルーシートが被されたままのお家も多く、この大惨事を忘れることなど決して許さないとの無言の圧力を感じさせられました。 ここでは、浅草の外国人芸者、紗幸さんが罹災された釜石の最後の芸者、藤間千雅乃さんに、着物と帯を贈られた話題(昨年夏) をご案内しておきます。 (3-3-12)

夏のきものの話題は、チョッと早いかもしれませんが、洗える夏用長襦袢(正絹) についての記事がありました。 昨年のように節電の夏には少々つらいかもしれませんが、一度は涼しげに着こなしてパーティーに出席してみたい、とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか! 汗をかいた長襦袢をお家で洗えるのは本当にありがたいことです。 動きやすく着崩れしないお着付けの基本も、長襦袢をシッカリと整えることにあるのは言うまでもありません。 (3-2-12)

ネット上で雛飾りの話題を拾っていましたら、とうとう「恐竜のお雛さま」にぶつかってしまいました。 ズラリと並んだ恐竜の骨格標本を見学した後でしたら、お雛さまになった恐竜も少しは可愛いと感じるかもしれませんね! ただ、お家に飾ろうとまでは考えられません。 恐竜が絶滅したはるか後、それでも 3万年前の氷河期から蘇った、可憐で清楚な「なでしこ」を鑑賞することができれば、こちらは間違いなく感動してしまうことでしょう。 (2-22-12)

デパートのショーケースに置いてある「リヤドロ」のひな人形の前でしばし足を止めてしまいました。 焼き物とは感じさせないほどディテールにこだわった造作、発色を抑え渋みを増した絵付けが品格を ・・・。 ビックリするような値札にも納得がいきます。 スペインには負けじと「ノリタケ」も! さらにはグッとポピュラーな「九谷焼のお雛さま!」 可愛いくきれいに仕上がっているようです。 ヨーロッパと日本の焼き物は、もう 300 年もの間、互いに刺激し合って新しいものを生み出してきたのです。 (2-16-12)

山繭の生産とその製品 が紹介されていました。 一般的なおかいこの繭に比べると相当大きそうです。 20 世紀初頭には、日本が本家中国をしのぎ世界最大の生糸生産国になったこともあります。 光沢、肌ざわり、そしてしなやかさで、'きもの' のみならず、欧米でもフォーマルなドレスは今も絹織物です。 木綿のサリーしか知らなかった筆者が、インドの友人を食事にお誘いした時、奥さまは見事なサテン地のサリーで登場、その優雅なたたずまいにしばし目を奪われた思い出があります。 (2-11-12)

'きもの' が日常に着られていた時代、「銘仙」は縞柄などから次第に大ぶりで大胆な柄ゆきに変わり、量産され廉価で購入できるようになって、一挙に当時の若い女性に支持されることになったようです。 ただ、あくまでカジュアル着ですから、現在、アンティークな銘仙が定型の着付けにこだわらず、自由な着かたを楽しまれる のも当然で、とても喜ばしいことです。 願わくば、基本をきちんと習得された後で試みられると、更に新しい発想へと広がるのではないでしょうか。 (1-29-12)

2 月 4 日は、はや立春です。 その前日、3 日は節分の厄払い。 筆者の母、33歳の厄年には、暗い夜道で後を振り向かず後ろ手に小銭を撒き「厄おとし」ならぬ、他の人への「厄うつし?」 ・・・、チョッと怖い! でも、もう忘れ去られた風習でしょう。 「厄年の女性が晴れ着姿で賑やかにかに豆まき」の光景を見たら母は何と言うのでしょうか? (1-29-12)

テディベアにきものを着せて日本のお土産にする ・・・。 コンテストで受賞されて、国際線の空港内で販売されることになったそうです。 30 年以上も前、バングラディッシュが本当に貧しかった頃、ダッカ空港にあった埃っぽいガラスのショーケースはガランとしていて、一個だけ地元産の 'こけし' が寂しく置いてありました。 通りすがりに目にとまり、とてもほおっておけなくなって買い求めてしまいました。 今も、我が家の人形ケースの中で鳴子のこけしに寄り添うようにしっかりと立っています。 (1-17-12)

大震災直後の昨年4月、岩手・大船渡では、恒例となっていた 'きもの' での新一年生の入学式はさすがに行えませんでした。 しかし、年が明けての成人式では、全国から集められた 'きもの' とボランティアによる着付けで、多くの新成人が式に出席できた、との嬉しいニュースです。 ボランティア活動のサイト を見ますと、罹災者にはまだまだ不足しているものがあるようです。 (1-8-12)

「'きもの' は、'きもの' 自体が美しいのではありません。 それを着るあなたが美しいかどうかが肝心 なのです。」と言う言葉がありました。 'きもの' を着付けさせていただく立場からすると、先ずは、しっかりと、そして動きやすく整えてさし上げるのが基本ですが、'きもの' であってもドレスと何ら変わりなく、胸元(襟元)はスッキリと、後ろ姿は華やかな帯結びの上半身に対して、下半身は足元まで伸びやかに仕上げさせていただくことでしょう。 後は、'きもの' を着るあななの個性とセンスで、あなた自身の美しさを存分に発揮してください。 (1-4-12)

'きもの' 姿で街中を歩いて貰おうと、きものを貸し出すところが全国に広がっています。 大半が女性の 'きもの' を貸し出すだけだったのですが、今年から三重・松阪市では併せて男性用もレンタル できるようになったとのことです。 いわゆるご当地「松坂木綿」地の 'きもの' ですが、伝統の藍色縞柄はなかなか粋な風情です。 カップルでご当地グルメなど楽しんでみませんか? (1-2-12)

東京・葛飾区で「カジュアル着物女子コンテスト」が開かれたそうです。 着物と帯で 1万円という条件の下でも、それぞれがご自身の感覚とセンスで楽しく競い合われたとのこと。 審査員をされた善養寺ススムさんは「誰一人として苦しそうに着ている人はいませんでした。 それは、自分の着物を自分の個性に合わせて自分らしく着ているからでしょう。」と述べておられます。 (12-23-11)

尾形光琳作「紅白梅図屏風」が、300 年を経て CG で制作当時の姿に再現 されたとのことです。 褪色が著しかったのはやはり「銀色」だったようで、逆巻くような川の流れが鮮やかに浮かび上がりました。 代々に受け継がれた 'きもの' でも、とりわけ、この銀色や紫色が褪色するのは避けられません。 その為に、色かけ、色はけ、染直しなどの手法で補整します。 (12-17-11)

地震と津波による原発事故で、多くの留学生・実習生が日本を去りました。 かようなこともあってか、とりわけ今年は「外国人への 'きもの' 着付けイベント」が各地で開かれたようです。 ただ、日本の伝統文化を知ることのみならず、その背景にある、図らずも世界を驚かせることになった、困難に遭った時に見せる冷静で規律ある日本人の心も共に学んでほしいのです。 (12-9-11)

年末になると、年賀状作成用に「プリンター」とか「作成ソフト」の広告が目立ちます。 筆者もパソコンを買い換えた直後の年末に年賀状作成ソフトを搭載、今も使っています。 年賀状の作成も、住所録の管理もパソコンの標準機能で十分間に合うのですが、それを一つのソフトでまとめて作業できる方が何かと便利です。 いよいよ、何となくせわしない年の瀬です。 (12-4-11)

'きもの' を着るには、「心意気」と「覚悟」 が必要、と述べておられる記事がありました。 筆者には、その二つを合わせて「気合いを入れる!」と読めてしまいます。 ただ、そこまで肩肘張らずに、もっと気楽に、そして楽に 'きもの' を楽しむのが本来の姿です。 きものでも「洋服感覚で過ごせる」、「お食事もちゃんといただける」お着付けを、常に心がけていきたいと思います。 (11-28-11)

めでたい着物」と題して、茅ヶ崎市文化資料館で、20 世紀初めの晴れ着などが展示されているとのことです。 今や街中では殆ど見かけなくなったきもの姿ですから、和装の様式とか慣習を知る上で、かような展示会に足を運ぶのも助けになりそうです。 しかし、いざ展示品を目の前にすると、実際に着ておられた方の温もり、親から子への慈しみなどを先ず感じてしまいます。 (11-18-11)

投扇興」という言葉を目にしました。 扇を的に向かって投げその型を競う。 点数の符牒は「源氏物語」から採られている。 となると、とても雅なゲームのよう思えます。 しかし、筆者より上の世代の男性でしたら、やはり「お座敷(芸伎)遊び」を思い出されることでしょう。 高価な扇を投げて遊ぶなど、江戸時代、遊郭での大尽の余興から始まったと考えるのが自然です。 (11-15-11)

結城紬がユネスコの「無形文化遺産」に登録されてちょうど一年、盛大な 記念式典が行われた ようです。 「友禅」を染付きものの代表格とすれば、「結城」は織柄きものの筆頭に上げてもいいでしょう。 ただ、生産者の期待に反して需要の極端な減少は本当に残念です。 結城紬の繊細な柄ゆきと絶妙な風合いを、もっと楽しんで欲しいと心から願っているのですが …。 (11-7-11)

悠仁さまの七五三のお祝いに、秋篠宮さまご一家の和やかな写真 が公開されていました。 皆さまフォーマルな装いです。 しかし、どうして秋篠宮さまが「紋付・袴」ではないのかなどと、私たちは考えてしまいますが、皇族のフォーマルは、あくまで「あげくび(丸衿)・広袖(袖口が閉じていない)」です。 皇族としては、儀式の折の悠仁さまの衣装だけが「フォーマル」なのです。 (11-3-11)

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