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丹後ちりめん、着物姿で華やか卒業式 与謝野 3 小学校

京都府北部の公立小で 21 日、一斉に卒業式があり、計 101 校の約 3,100 人が思い出深い学びやを巣立った。 学校統合のため、福知山市や宮津市、京丹後市の 9 校では最後の卒業式が行われた。

21 日の小学校卒業式では、与謝野町婦人会による着付けで、同町内 3 校の女子児童が、丹後ちりめんの着物姿で式に臨んだ。 初めて取り組んだ桑飼小では、男子も含め大半の卒業生が、着物姿で母校を巣立った。 産地での和装振興を目的に、婦人会員が染めや仕立てを施したはかまを、2007 年から町内の小学校で着付けしている。 今年は桑飼、三河内、山田の 3 校で行った。

桑飼小は、22 人が卒業。 昨年の卒業式で着物は女子の 4 人だけだったが、今年は女子 10 人全員が着付けしてもらい、さらに男子のうち 10 人も自前の着物で臨んだ。 花火や市松模様など、色とりどりの着物で、会場には華やかな雰囲気が漂い、卒業生は引き締まった表情で卒業証書を受け取った。 ピンクの矢がすり模様のはかまを着た卒業生の本田歩優さん (12) は「婦人会の人と一緒に自分に似合う、かわいらしいはかまを選んだので、いい思い出になりました」と喜んでいた。

(京都新聞 = 3-22-13)

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