旧日本軍による遺棄兵器被害 (5)

中国に遺棄した旧日本軍の化学兵器処理は南京から始まりましたが,次に武漢で継続されるようです。

中国 : 旧日本軍の遺棄化学兵器処理へ 26 日から日本政府

内閣府遺棄化学兵器処理担当室は 23 日、旧日本軍が中国に遺棄した化学兵器を廃棄する作業を 26 日から湖北省武漢市で開始すると発表した。 化学兵器を無害化する移動式処理施設で、武漢市や周辺地域で保管されていた約 120 発の化学兵器を年内に処理することを目指す。

日中両政府の関係者は 23 日、武漢市で廃棄処理開始を宣言する式典を開催。 移動式処理施設は 2010 年 10 月から江蘇省南京市で使用を開始し、13 年 8 月に約 3 万 5,000 発の廃棄が終了したため、武漢市に移転することになった。 中国の遺棄化学兵器については、1997 年発効の化学兵器禁止条約で日本に廃棄処理が義務付けられた。

- 共同通信 2014 年 12 月 23 日 -


毒ガス被害者支援へ基金設立 旧日本軍、中国で遺棄

旧日本軍が中国に遺棄した毒ガス兵器による被害者らの医療支援などを継続的に行う初の民間基金が 14 日設立され、日本での損害賠償訴訟に取り組んできた弁護士グループ「遺棄毒ガス被害事件弁護団連絡会議」と中国の民間団体「中国人権発展基金会」の代表が東京都内で合意文書に調印した。

調印した人権発展基金会の慈愛民秘書長は「戦後 70 年を経ても被害は終わらない。 若い人たちに新たな被害者も出ている。」と現状を訴え、基金設立の意義を強調した。 新基金は「化学兵器および細菌兵器被害者支援 日中未来平和基金」。 日本側を代表して調印した弁護士連絡会議の南典男弁護士は「日中共同で被害者検診を支援する活動をしてきたが、治療支援を進めるため基金設立となった」と語った。

- 共同通信 2015 年 8 月 14 日 -


「731 部隊」関連史跡内に新たな展示施設開館

【ハルビン(中国黒竜江省) = 蒔田一彦】 中国東北部ハルビンにある旧日本軍「731 部隊」関連史跡内に新たな展示施設が建設され、15 日に開館式が行われた。 展示面積は旧施設の 6 倍以上。 第 2 次世界大戦中、中国人捕虜らを使って細菌などの人体実験を行った同部隊に関する資料、約 1 万点を展示している。 中国は今年を「反ファシスト・抗日戦争勝利 70 年」と位置付けており、日本の終戦記念日に合わせて開館式を開き、歴史問題での日本へのけん制を図ったとみられる。

- 読売新聞 2015 年 8 月 16 日 -


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