靖国問題 - 富田メモ以降 (11)古賀誠さんのご意見に素直に賛成します。 残念ながら、現在の政治家は不勉強だと感じます。 相手のある問題には、己の理念を先行させる愚を犯してはいけません。 真実を正しく認識し、相手がどう捉えるかを十分認識できた時に、答えは自ずと出るものです。 そして、安倍首相在任中は、日中、日韓共首脳会談は無いな、と受け取りました。 国の代表として、それでいいのか、よかったのか、これも自ずと回答が出るように思います。 〈追記〉 安倍首相の靖国神社を参拝に米国が反応するのは、むしろ当然と言えるでしょう。 先の戦争の一方の当事国であり、多くの人的被害を受けています。 「靖国」にその戦争を引き起こした首脳陣まで祀られているのであれば、決して心穏やかでいられる訳はありません。 「高市氏、本当に分かっているのか」自民・古賀元幹事長 ■ 古賀誠・元自民党幹事長 (今の国会議員は)戦争を知らない人たちが圧倒的だ。 自民党内で村山談話の見直しを主張している人は、大きな考えがあって発言しているのではないと思う。 高市早苗政調会長なんて、本当に分かって話をしているのだろうか。 村山談話を出す時、どういう文案にするか本当に苦労した。 戦後長い間かけて、やっと一つの方向性が出した非常に大事な談話で、歴代の政権がきっちりと継承するのは当然のことだ。(TBS の番組で) - 朝日新聞 2013 年 5 月 24 日 - 首相の式辞、加害責任に触れず 「不戦の誓い」もなし 安倍晋三首相は 68 回目の終戦の日を迎えた 15 日、東京都千代田区の日本武道館で開かれた全国戦没者追悼式の式辞で、アジア諸国に対する加害責任に触れなかった。 1993 年の細川護熙首相以来、踏襲されてきた対外的なメッセージだが、それには触れず、国内の戦没者への追悼に主眼を置いた。 首相は式辞で「あなた方の犠牲の上に、いま私たちが享受する平和と繁栄がある」と戦没者を追悼。 「歴史に対して謙虚に向き合い、学ぶべき教訓を深く胸に刻み」と言及したものの、歴代首相が繰り返してきた「不戦の誓い」という表現は使わなかった。 そのうえで「戦後わが国は、自由、民主主義を尊び、ひたすらに平和の道を邁進してまいりました」などと日本の平和貢献を強調した。 加害責任をめぐる歴代首相の式辞では、細かい表現を変えながらもアジア諸国への「深い反省」と「哀悼の意」を示してきた。 第 1 次内閣の 2007 年には安倍首相も「我が国は、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」、「国民を代表して深い反省とともに犠牲となった方々に謹んで哀悼の意を表す」と述べた。 今回の式辞の見直しは、国内の戦没者や遺族向けと対外的なメッセージを両立させてきた追悼式の趣旨を国内向けに徹底するという目的がある。 追悼式には全国の遺族約 4,700 人のほか、天皇、皇后両陛下、衆参両院議長らが列席した。 - 朝日新聞 2013 年 8 月 15 日 - 中韓、連日の対日批判 安倍首相式辞「加害責任避けた」 安倍晋三首相が 15 日の全国戦没者追悼式で述べた式辞を巡り、中韓両国では 16 日も「加害責任を避けた」などとする強い反発が続いた。 米国専門家からは北東アジア地域の緊張を憂慮する声も出ている。 首相は国内戦没者への追悼を強調したが、1933 年から踏襲されてきたアジア諸国に対する加害責任に触れず、「不戦の誓い」との表現も使わなかった。 16 日付の韓国朝刊各紙は一斉に反発。 「最後の良心までも捨てた(東亜日報)」など厳しく批判する論調が目立った。 同紙は、靖国神社への参拝を繰り返した小泉純一郎元首相さえも、アジア諸国への謝罪の意思を示していたと指摘。 中央日報は、安倍首相が「『本心』を露骨にさらけ出した」としたうえ、侵略などへの反省を示した「村山談話」の核心を否定する行為だと決めつけた。 中国でも反発が広がった。 中国外務省幹部は「少なくとも歴史認識において、中国を含む被害国の人々を満足させるものではなかった」と指摘した。 - 朝日新聞 2013 年 8 月 16 日 - 「歴史問題、対話で解決を」 = 閣僚らの靖国参拝 - 米報道官 【ワシントン】 米国務省のサキ報道官は 18 日の記者会見で、日本政府閣僚らが靖国神社を参拝したことについて「日本に対しては常に、近隣国との歴史問題を対話を通じて友好的に解決するよう促している」と述べた。 報道官は「米国は(北東アジア)地域の平和に関心を持っている」と強調。 日本と中国、韓国が歴史問題を平和的に解決できるよう、米国として支援する考えを示した。 - 時事通信 2013 年 10 月 19 日 - 安倍首相、靖国神社を参拝 現職では小泉氏以来 7 年ぶり 安倍晋三首相は 26 日午前、東京・九段北の靖国神社に昨年 12 月の就任後初めて参拝した。 現職首相による靖国参拝は 2006 年の終戦の日の小泉純一郎首相(当時)以来、7 年ぶり。 この日は第 2 次安倍政権が発足して 1 年となる。 首相は 26 日午前 11 時半ごろ、靖国神社に到着。 モーニング姿で本殿に上がり、昇殿参拝した。 靖国神社の広報担当者によると、首相は 26 日、「内閣総理大臣 安倍晋三」と札をかけた花を参拝前に奉納した。 その後、首相は「国のために戦い、尊い命を犠牲にされた御英霊に対し、哀悼の誠を捧げるとともに、尊崇の念を表し、御霊(みたま)やすらかなれとご冥福をお祈りした」との談話を発表した。 首相は自民党総裁だった昨年秋、例大祭にあわせて靖国に参拝した。 第 1 次内閣で参拝できなかったことを「痛恨の極み」と振り返った。 一方、昨年 12 月に首相就任後は閣僚の参拝を容認する一方、先の大戦の A 級戦犯らがまつられている神社への自らの参拝は外交的な配慮から見送ってきた。 「参拝については国のために戦い、倒れた方々に尊崇の念を表し、ご冥福をお祈りする気持ちは今も同じだ」としながらも、参拝するかどうかについては「それ自体が政治・外交問題に発展していく」として明言を避けてきた。 - 朝日新聞 2013 年 12 月 26 日 - ☆ ★ ☆
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- Reuters 2013 年 12 月 27 日 - ☆ ★ ☆
- 読売新聞 2013 年 12 月 29 日 - 首相の靖国参拝「平和的生存権を侵害」市民提訴 安倍首相の靖国神社参拝で中国、韓国との関係が悪化し、憲法の前文に掲げられた平和的生存権を侵害されたなどとして、市民ら 546 人が 11 日、安倍首相と靖国神社、国を相手取り、今後の参拝取りやめや、1 人あたり慰謝料 1 万円の損害賠償などを求め、大阪地裁に提訴した。 昨年 12 月の参拝後、大阪市の市民団体が原告を募っていた。 弁護団によると、安倍首相の参拝に関する提訴は初めて。 21 日には、別団体が同様の訴えを東京地裁に起こす予定。 原告側は訴状で、「首相の参拝は戦死を美化し、戦前の全体主義を称賛する行為で、北東アジアの対立を深めた」と指摘し、「平和のうちに生きる権利を侵害され、精神的苦痛を受けた」と主張している。 - 読売新聞 2014 年 4 月 11 日 - 首相、A 級戦犯ら法要に哀悼メッセージ「祖国の礎に」 安倍晋三首相が 4 月、A 級、BC 級戦犯として処刑された元日本軍人の追悼法要に自民党総裁名で哀悼メッセージを書面で送っていたことが朝日新聞の調べで分かった。 連合国による裁判を「報復」と位置づけ、処刑された全員を「昭和殉難者」として慰霊する法要で、首相は「自らの魂を賭して祖国の礎となられた」と伝えていた。 メッセージを送ったのは高野山真言宗の奥の院(和歌山県高野町)にある「昭和殉難者法務死追悼碑」の法要。 元将校らが立ち上げた「追悼碑を守る会」と、陸軍士官学校や防衛大の OB で作る「近畿偕行会」が共催で毎年春に営んでいる。 追悼碑は連合国による戦犯処罰を「歴史上世界に例を見ない過酷で報復的裁判」とし、戦犯の名誉回復と追悼を目的に 1994 年に建立。 戦犯として処刑されたり、収容所内で病死や自殺をしたりした計約 1,180 人の名前が刻まれている。 靖国神社に合祀(ごうし)される東条英機元首相ら A 級戦犯 14 人も含む。 (鈴木拓也、渡辺周) - 朝日新聞 2014 年 8 月 27 日 - |