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世界情勢は、決して北朝鮮の望み通りにはいかないようです。 おそらく、北朝鮮の「平昌冬季五輪」参加は、窮余の一策だったはずで、願い通り、「平壌五輪」と揶揄されるまでになったのですが、韓国は北朝鮮とは違うことを改めて認識させられているようです。

ただこのまま、世界規模の制裁が続けば、北朝鮮の国力が次第に下降していくのは明白で、付焼刃的な手段では効果なく、抜本的な転換なくしては国の存続すら危うくなります。

〈追記〉 北朝鮮への「石油の禁輸は戦争を意味する」とのロシア大使の言葉は間違っていません。 ただ、世界の平和を維持するためには、根本的に北朝鮮の内部体制を変革する他無いことは、誰の目にも明らかです。 その為に、これまで何を行ってきたか、これから何を行おうとするのか、明確な方策を提示することを怠っては説得力が薄れてしまうことも自覚すべきでしょう。



中国の朝鮮半島問題特別代表、「複雑」な理由でまだ訪朝実現せず

[北京] 中国の朝鮮半島問題特別代表を務める孔鉉佑外務次官は 26 日、代表就任以降まだ訪朝していないことについて「複雑な」理由があると述べた。 その上で、朝鮮半島の非核化と平和実現に向けて、中国は引き続き徹底して取り組んでいるとした。 民族的に朝鮮系である孔氏は昨年 8 月に代表に任命された。 前任の武大偉氏が北朝鮮を公式に訪問したのは 2016 年初め。

孔氏は記者団に対し「中国政府の朝鮮半島問題特別代表に任命されてから訪朝していない理由は非常に複雑だ」と説明。 「しかし朝鮮半島の平和と安定の維持や非核化に向けたわれわれの強い姿勢は変わっていない」とし、「積極的な外交的仲介への取り組みは一瞬たりとも止まってはいない」と述べた。

孔氏は、北朝鮮の平昌冬季五輪参加を巡り南北が合意したことによる状況改善を歓迎するとした。 「現時点の接触や対話は主に平昌五輪での協力に関するものではあるものの、朝鮮半島の一段の緊張緩和を進める取り組みにとって建設的だ」との考えを示した。 共産党対外連絡部の宋濤部長は昨年 11 月に平壌を訪問し、中国の共産党大会について報告した。

- Reuters 2018 年 1 月 26 日 -


北朝鮮への石油供給禁止は「戦争行為」に相当 = 駐北朝鮮ロシア大使

ロシア通信 (RIA) によると、ロシアのマチェゴラ駐北朝鮮大使は、北朝鮮への原油および石油精製品の供給を減らすべきではなく、供給を打ち切れば、北朝鮮はこれを「戦争行為」と解釈するとの見解を示した。 国連安全保障理事会と米政府は、北朝鮮による核・ミサイル開発を阻止するため、同国への制裁措置を相次ぎ導入している。 この中には原油や石油精製品の供給制限が含まれる。

マチェゴラ大使は RIA のインタビューで、北朝鮮への原油・石油精製品の供給について「われわれはこれ以上、供給を減らすことはできない」と語った。 また、国連が認めている北朝鮮への供給枠に基づき、原油は年間 54 万トン程度が中国から供給、石油精製品は年間 6 万トン程度がロシア、中国などから供給されると明らかにした。 大使はこの供給枠について「北朝鮮の国民約 2,500 万人にとっては微々たる量だ」と述べ、燃料不足は深刻な人権問題につながると指摘。 北朝鮮政府が昨年 12 月に安保理が採択した追加制裁を「戦争行為」と非難し、制裁を支持した国に報復すると警告したことに言及した。

米国は先週、対北朝鮮制裁の強化を発表、制裁対象に北朝鮮の石油省を加えた。 北朝鮮はこれを非難。 ロシアのモルグロフ外務次官は、米国が策定した制裁措置にロシアは従う義務はないとの考えを示した。 RIA によると、マチェゴラ大使は、ロシア政府が国連の制裁決議に違反して、北朝鮮にロシア経由での石炭輸出を認めているとの米政府の主張を否定。 「われわれが(米政府が示す)証拠を再度確認したところ、言及された船舶はロシアの港に入っていないか、入った場合でも北朝鮮とは無関係の貨物を運んでいたことが分かった」と述べた。

ロイターは先に、欧州情報筋の話として、北朝鮮が昨年 8 月の国連安全保障理事会の制裁決議で石炭輸出が禁止された後に、ロシアを経由して日本と韓国に石炭を輸出していたと伝えた。

- Reuters 2018 年 2 月 1 日 -

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【北朝鮮情勢】 ロシア、万景峰の入港を再び拒否

ロシアと北朝鮮間の初の定期航路として就航後、昨年夏にロシアの港湾当局から入港を拒否され、現在は貨物のみの不定期運航を続ける北朝鮮の貨客船「万景峰」が、ウラジオストク港への入港を再び拒否された。 タス通信が 3 日報じた。

タスによると、万景峰は動物の餌など 6 つのコンテナを積み 1 月 31 日にウラジオストク沖に到着。 だが、制裁で禁じられた貨物があるとの理由で入港が認められなかった。 万景峰を運航するウラジオストクの「インベスト・ストロイ・トレスト」の話としている。 同社は、制裁違反には当たらないと説明。 万景峰には約 30 人が乗船しており、現在もウラジオストク沖にとどまっている。 燃料や食料が枯渇したため救難信号を発信し、ロシアのタンカーが燃料補給に向かっている。

- 共同通信 2018 年 2 月 3 日 -


北朝鮮、禁輸の石炭輸出で 220 億円稼ぐ 国連報告書

北朝鮮が国連安全保障理事会の制裁決議に反し、禁輸対象の石炭などの輸出で 2017 年に約 2 億ドル(220 億円)を稼いでいたことが 2 日、明らかになった。 安保理北朝鮮制裁委員会の専門家パネルによる未公表の報告書を確認したロイター通信が報じたもので、書類を偽造するなどして中国やロシアなどに密輸してきた実態が浮き彫りとなった。

北朝鮮は、一連の制裁決議で輸出を制限または禁止された石炭を、ロシアや中国、韓国、マレーシア、ベトナムの港に輸出。 産地を「北朝鮮」ではなく「ロシア」や「中国」と偽った書類を使っていたと報告書は指摘しているという。 核・ミサイル開発をやめない北朝鮮を巡っては、安保理制裁が段階的に厳しくなってきた。 中でも主力の輸出品だった石炭については、2016 年 11 月採択の決議で輸出に上限を設け、北朝鮮産の石炭を輸入した加盟国には安保理側への報告が義務づけられた。 さらに翌 17 年 8 月 5 日の決議では全面禁輸となった。 (ニューヨーク = 金成隆一)

- 朝日新聞 2018 年 2 月 3 日 -


ロシア、北朝鮮労働者の送還を開始 安保理決議に対応

ロシアのマツェゴラ駐北朝鮮大使は 6 日、ロシア国内で働く北朝鮮労働者の送還が始まったことを明らかにした。 「2 年以内の原則送還」を盛り込んだ昨年 12 月の国連安保理決議に対応するため、同大使は「我々は決議を無条件で履行している」と強調した。 訪問先のニューヨークでインタファクス通信などロシアの記者団に語った。 多くの北朝鮮労働者が働く極東地域の州知事らが、決議順守のため「(送還を)前倒しで実施している」とした。

北朝鮮労働者をめぐっては、昨年 9 月の安保理決議で新規受け入れが禁止され、期間満了後の契約更新ができなくなった。 12 月の決議ではさらに送還が義務づけられたが、当初案で「1 年以内」とされていた期間がロシアの反対で 2 年以内になった経緯がある。 マツェゴラ大使によるとロシアは毎年、建設現場や工場などで働く1 万 2 千 - 1 万 3 千人の北朝鮮労働者に短期の労働ビザを発給。 最も多い時で 3 万 7 千人が国内にいたという。 (モスクワ = 喜田尚)

- 朝日新聞 2018 年 2 月 8 日 -


中国、対北朝鮮貿易額が大幅減

中国の対北朝鮮貿易額が、大幅に減少したことがわかりました。 国連安保理の制裁決議の履行が影響しているものとみられます。 23 日に中国の税関総署が発表した 1 月の貿易統計によりますと、対北朝鮮の輸出入を合わせた貿易総額は 2 億 1,597 万ドルで、前の月からおよそ 30% 減少しました。

4 億 5,600 万ドルだった去年の同時期と比べると半分余りとなっていて、特に輸入はマイナス 77% と大幅に減少しています。 国連安保理の制裁決議を厳格に履行しているとする中国政府の主張を裏付ける数字となっていますが、一方で、中朝の国境地域では依然として海産物などの密輸入が横行しているのも取材によって確認されています。 今月には、東シナ海で北朝鮮のタンカーと船体に中国の地名が書かれた船籍不明の船が「瀬取り」と呼ばれる違法な物資の積み替えを行っていたことが発覚し、中国政府が調査を行っています。

- TBS 2018 年 2 月 24 日 -

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