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北朝鮮に拘留されている日本人・韓国人・米国人 (4)

北朝鮮、拘束の米国人大学生1人を釈放 昏睡状態

ティラーソン米国務長官は 13 日、北朝鮮に「敵対行為を働いた」として抑留されていた米国人男子大学生が釈放された、と発表した。 AP 通信によると、大学生を乗せた飛行機が同日、米オハイオ州の空港に到着した。 学生の家族が発表した声明によると、大学生は昏睡状態だという。

釈放されたのは、バージニア大学生のオットー・フレデリック・ワームビア氏 (22)。 観光目的で一昨年末に訪朝し、帰国直前の昨年 1 月 2 日に平壌の国際空港で拘束された。 昨年 2 月末に会見した同氏は「1 月 1 日に平壌のホテル内で政治スローガンが書かれたものを盗むために取り外した」と説明、謝罪していた。 北朝鮮の最高裁は昨年 3 月、国家転覆陰謀罪で 15 年の労働教化刑の判決を言い渡していた。

米政府当局者によると、米朝両政府の関係者が水面下で接触を重ね、同氏の釈放について交渉してきたという。 北朝鮮は同氏以外に 3 人の米国人を拘束している。 ティラーソン氏は「引き続き北朝鮮側と交渉していきたい」と述べた。 ワームビア氏の家族が発表した声明などによると、ワームビア氏は判決後、ボツリヌス中毒を発症して体調が悪化。 その際に睡眠薬を服用し、昏睡状態になったという。 (ワシントン = 峯村健司)

- 朝日新聞 2017 年 6 月 14 日 -

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北朝鮮解放の米学生「大部分の脳細胞が損傷」 医師会見

北朝鮮から解放された米バージニア大学生のオットー・ワームビア氏 (22) の治療を担当する医師が 15 日、米オハイオ州ワイオミングで会見し、ワームビア氏が意識不明の状態で、大部分の脳細胞が損傷していることを明らかにした。 ただ精密検査でも外傷の痕は見つかっておらず、「原因はわからない」と述べた。 医師らによると、ワームビア氏はまばたきはできるが呼びかけには応じず、話すことができない状態だという。 北朝鮮側は「ボツリヌス菌に感染した」と説明しているが、菌は検出されなかったという。

ワームビア氏の父親フレッド氏も同日会見。 ワームビア氏が昨年 2 月に北朝鮮で記者会見をした時に着ていたジャケット姿で会見に臨んだ。 フレッド氏は「あまりにも息子は残虐な扱いを受けた」と非難した。 さらにワームビア氏が昨年 3 月から昏睡(こんすい)状態に陥っていたにもかかわらず「長期間にわたり治療を施さなかった」と北朝鮮当局の対応を批判した。 ワームビア氏は昨年 3 月に北朝鮮の最高裁から国家転覆陰謀罪で 15 年の労働教化刑(懲役刑に相当)の判決を受けた。 米国務省のジョセフ・ユン北朝鮮政策特別代表が平壌入りし、今月 13 日に地元のオハイオ州に搬送した。 (ワシントン = 峯村健司)

- 朝日新聞 2017 年 6 月 16 日 -

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北朝鮮解放の米大学生が死亡 脳の損傷、原因特定できず

北朝鮮で約 1 年半拘束されて昏睡状態となっていた米バージニア大学生、オットー・ワームビア氏 (22) が 19 日午後(日本時間 20 日未明)、入院していた米オハイオ州ワイオミングの病院で死亡した。 ワームビア氏の家族が声明で明らかにした。 ワームビア氏の死去を受け、トランプ大統領は同日、「北朝鮮政府の残虐性を非難する」とする声明を発表。 家族も声明の中で「息子は北朝鮮によってあまりにも残酷な扱いを受けた」と、拘束していた北朝鮮当局を批判した。

ワームビア氏は 2015 年 12 月末に観光目的で北朝鮮入り。 16 年 1 月に平壌のホテルにあった政治的スローガンが書かれた物を盗んだとして、国家転覆陰謀罪で 15 年の労働教化刑(懲役刑に相当)の判決を受けた。 米国務省のジョセフ・ユン北朝鮮政策特別代表が今月 12 日に平壌入りし、地元のオハイオ州に搬送した。

帰国後治療した医師によると、ワームビア氏は大部分の脳細胞を損傷。 まばたきはできるが呼びかけには応じず、話すことができない状態が続いていた。 米メディアによると、拘束中に暴行を受けたとの情報を米側が得ているという。 ただ、精密検査では外傷の痕は見つかっておらず、原因は特定できなかったという。 (ワシントン = 峯村健司)

- 朝日新聞 2017 年 6 月 20 日 -


北朝鮮、拘束のカナダ人牧師解放 「人道的見地から」 = KCNA

[ソウル/トロント] 北朝鮮国営の朝鮮中央通信 (KCNA) は 9 日、同国で拘束されていたカナダ人牧師、ヒョンス・リム氏が病気のため、人道的見地から釈放されたと伝えた。 カナダの当局者らは 8 日、国家安全保障顧問を含む政府代表団が北朝鮮を訪れ、ヒョンス氏の解放を協議したと明らかにしている。 同氏の解放と、米国と北朝鮮間のここ数日の激しい応酬との明確な関連性は示されていない。

リム氏は、2015 年 12 2月に体制転覆を図った罪で無期労働教化刑を言い渡された。 関係筋によると、同氏は 10 日にカナダに帰国し、妻の要請で入院する見通し。 リム氏が所属するトロントの教会はこれまで、リム氏が 1997 年以降、北朝鮮に 100 回以上渡航し、児童養護施設や介護施設の設置を手伝ったと明らかにしている。

- Reuters 2017 年 8 月 10 日 -


北朝鮮解放の米国人 3 人が帰国 トランプ大統領出迎え

北朝鮮に拘束され、ポンペオ米国務長官の訪朝にあわせて解放された米国人 3 人が 10 日未明(日本時間同日午後)、ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に到着し、帰国した。 トランプ米大統領が出迎えた。 ポンペオ氏と一緒に米政府の航空機で帰国したのは、牧師のキム・ドンチョル氏、平壌科学技術大学の会計学教授キム・サンドク氏、同大学運営関係者のキム・ハクソン氏の 3 氏。健康状態は良好という。

トランプ氏は、3 人の乗った航空機がアンドルーズ基地に到着した後、メラニア夫人とともに機内に乗り込んで出迎えた。 その後、3 人と一緒にタラップを降り、「ここに人々が集うことができたことを感謝している。 特別な夜だ。」と語った。 解放された米国人の 1 人は「とてもとてもうれしい」と述べた。 一方、トランプ氏は米朝首脳会談について「場所と時間は決まった。 首脳会談は 2、3 週間後に行われる。」と見通しを語った。 トランプ氏はこれに先立つ 9 日にはホワイトハウスで記者団に対し、「(3 人の帰国は)とても特別な時だ。 誰もこんなことが起きるとは思っていなかった。 金正恩(キムジョンウン)氏に感謝している。」と自身の成果を強調していた。

3 人は、敵対行為などの理由で拘束され、長期間にわたって領事面会を拒まれていた。 しかし、今年 3 月に両国が首脳会談をめざすことで一致した後、北朝鮮は 4 月半ばまでに 3 人全員を収容先の教化所(刑務所)から平壌市内のホテルに移していた。 昨年 6 月には、北朝鮮に拘束されていた米大学生、オットー・ワームビア氏が容体悪化後に解放されて死亡したことで、米国内の世論が悪化。 米政府は深刻な人権問題として、残る 3 人の解放を北朝鮮に強く求めていた。 (アンドルーズ空軍基地〈メリーランド州〉 = 園田耕司)

- 朝日新聞 2018 年 5 月 10 日 -


北朝鮮で日本人男性拘束、スパイ容疑か 政府は情報収集

北朝鮮で今月、日本人男性 1 人が現地当局に拘束されたことがわかった。 外務省は邦人保護の観点から、拘束の経緯や理由などについて情報を収集している。 核・ミサイルや拉致問題の進展に向け、日朝首脳会談の実現が模索されるなか、日本政府は神経をとがらせている。 政府関係者が明らかにした。

関係者によると、拘束されたのは中年男性。 拘束の根拠とされた事案の詳細は明らかにされていないが、スパイ容疑をかけられている可能性もある。 日朝関係をめぐっては、拉致問題の解決に向け、安倍晋三首相と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談が模索されている。政府関係者は「男性の安全確保が第一だが、北朝鮮側が対日交渉のカードに使ってくる可能性もある」と話す。 北朝鮮は外務省が渡航自粛を求めている国・地域の一つ。

- 朝日新聞 2018 年 8 月 11 日 -

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拘束邦人、政治背景ないと確認し追放か 北朝鮮

北朝鮮で日本人観光客の男性が拘束されていた問題で、朝鮮中央通信の日本語版ホームページは 27 日までに、男性の漢字名を「杉本倫孝」氏と伝えた。 同通信は 26 日夜、スギモト・トモユキ氏を国外に追放すると報道していた。 北朝鮮は杉本氏が日本政府とは無関係と判断した模様で、日朝関係に影響はない見通しだ。

同通信は 25 日付の発表として、日本人観光客として最近訪朝した杉本氏が北朝鮮の法律に違反する犯罪を働き、当該機関の取り締まりを受けて調査を受けたと報道。 「人道主義の原則に従って寛大に許してやり、国外に追放することにした」と伝えた。 北朝鮮は杉本氏の年齢や職業、追放の時期などについて明らかにしていない。 複数の日朝関係筋によれば、北朝鮮当局は、杉本氏が訪朝前に日本政府と接触した事実がないことを確認した模様だ。 (ソウル = 牧野愛博)

- 朝日新聞 2018 年 8 月 27 日 -

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