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正恩氏が「新型戦術誘導弾の威力示威」視察と北朝鮮 米韓演習に「警告」

【ソウル = 桜井紀雄】 北朝鮮の朝鮮中央通信は 7 日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が 6 日未明に短距離弾道ミサイルを指す「新型戦術誘導弾」による「威力示威」を視察したと報じた。 金氏は米韓両軍が 5 日から開始した合同軍事演習に対して「適切な警告を送る機会になるだろう」と述べ、発射が演習への対抗措置だったことを強調した。

北朝鮮は 6 日に南西部の黄海南道(ファンヘナムド)クァイル付近から日本海に向けて飛翔体 2 発を発射、飛翔体は約 450 キロ飛行した。 ロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」をモデルに開発した新型との米韓側の見方を認めた形だ。 米韓は「KN23」と呼んでおり、迎撃を回避する飛行特性を持つとされる。 7 日付党機関紙、労働新聞は、移動式発射台から打ち上がるミサイルや視察する金氏の写真を掲載した。

同通信は、戦術誘導弾 2 発は西部作戦飛行場から発射され、首都圏上空などを通過して日本海上の目標の島を「精密打撃」し、兵器体系の信頼性や実戦能力が検証されたと主張した。 北朝鮮は 5 月や 7 月 25 日にも KN23 の試射を繰り返してきたが、より精度を増し、在韓米軍などへの脅威が高まったことを意味する。 北朝鮮は 7 月 31 日と 8 月 2 日に発射した飛翔体について新型多連装ロケット砲と主張し、KN23 の同型とみる米韓側の分析と食い違っていた。

- 産経新聞 2019 年 8 月 7 日 -


北朝鮮が米韓演習中止求める 「軍事演習は明らかにわれわれを敵と想定している」

北朝鮮の国営朝鮮中央通信は 11 日、金正恩朝鮮労働党委員長が 10 日に新型兵器の実験に立ち会ったと報じた。
米韓軍事演習への反発から南北対話の可能性を否定する北朝鮮外務省高官の談話も伝えた。
高官は「軍事演習は明らかにわれわれを敵と想定している」との考えを示した。

[ソウル] 北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は 11 日、金正恩朝鮮労働党委員長が 10 日に新型兵器の実験に立ち会ったと報じた。 また、米韓軍事演習への反発から南北対話の可能性を否定する北朝鮮外務省高官の談話を伝えた。 北朝鮮は 10 日、短距離弾道ミサイルとみられる 2 発の飛翔体を同国東部沿岸から日本海に向けて再び発射した。

米韓は 10 日、コンピューターを使ったシミュレーションを中心とした小規模の演習を 10 日間の日程で開始した。 KCNA は、北朝鮮の地形に適した新たな「飛翔体」が開発されたと指摘した。 ジェームズ・マーティン・センターのミサイル専門家は KCNA が公開した写真について、詳しい分析が必要とした上で、新型の短距離弾道ミサイルのようだとの見方を示した。

KCNA はこれとは別に、米韓が「攻撃的な性質」を持つ軍事演習をやめない限り、南北間協議は行わないとする外務省米国担当局長 Kwon Jong Gun 氏の談話を伝えた。 KCNA によると、同氏は「軍事演習は明らかにわれわれを敵と想定している」とし、「そのような軍事演習をやめるか、もしくは誠意ある説明を行うまで、南北間の接触自体難しいと考えるべきだ」との考えを示した。 また、韓国が北朝鮮にミサイル試射の停止を求めるのは「ばかげている」とし、「米国大統領でさえ、(われわれの実験を)多くの国が実施している小規模なミサイル実験とし、主権国家としての自衛権を事実上認める発言をしている」と主張した。

- Reuters 2019 年 8 月 12 日 -


北朝鮮、飛翔体 2 発を発射 米韓合同軍事演習へ牽制か

韓国軍の合同参謀本部によると、北朝鮮は 16 日朝、朝鮮半島東部の江原道通川付近から、飛翔(ひしょう)体 2 発を日本海に向けて発射した。 米韓合同軍事演習への牽制とみられる。 高度や飛行距離などは不明。 北朝鮮による飛翔体の発射は、7 月 25 日以降、6 度目。 8 月 6 日までに 4 回発射された飛翔体について、北朝鮮は「新型戦術誘導弾」や「大口径操縦放射砲(多連装ロケット砲)」とし、10 日の発射は「新兵器」と発表した。 新兵器について、韓国では新たな戦術地対地弾道ミサイルとの見方も出ている。 弾道ミサイルなら、国連安全保障理事会の決議違反になる。 (ソウル = 鈴木拓也)

首相がコメント

北朝鮮による 16 日朝の飛翔体発射について、安倍晋三首相は同日午前、首相官邸で記者団に「我が国の安全保障に影響を与えるようなものではないことは確認されている。 十分な警戒態勢の下、米国などとも連携し、国民の安全を守るために万全を期す。」と述べた。 防衛省によると、「我が国の領域や排他的経済水域 (EEZ) への弾道ミサイルの飛来は確認されていない」という。 (ソウル = 鈴木拓也)

- 朝日新聞 2019 年 8 月 16 日 -


北がミサイル2 回発射「GSOMIA 破棄通告の影響なし」

政府は 24 日午前、北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたとみられると発表しました。 日本の領域には飛来せず、EEZ (排他的経済水域)には落下しないとみられるとしています。

岩屋防衛大臣 : 「北朝鮮は本日、午前 6 時 44 分ごろ、北朝鮮の東岸から 1 発の弾道ミサイルを東方向に発射した模様であります。 発射された弾道ミサイルは約 400 キロ飛翔し、日本海上に落下したものと推定されます。 なお落下したのは我が国の排他的経済水域の外だと推定されます。 詳細については現在、分析中でございます。 さらに、北朝鮮は午前 7 時 1 分ごろ、同じく東岸から 1 発の弾道ミサイルを東方向に発射した模様です。 発射された弾道ミサイルは約 350 キロ飛翔し、同じく日本海上に落下したものと推定されます。 これも排他的経済水域の外だと推定されます。 詳細については 2 発目も分析中であります。」

「今回の発射を受けまして、私からは引き続き情報収集、警戒監視に万全の体制を取るようにと指示を出しました。 その後、幹部会議を招集しまして、情報の集約を行ったところでございます。 北朝鮮は度重なる短距離弾道ミサイルの発射、あるいは飛翔体の発射を通じまして、引き続き関連技術の高度化を図っているものと認識しております。 また、核・ミサイルの開発を進めているものとみられます。」

「このような動向は我が国を含む国際社会全体にとっての深刻な課題でありますし、弾道ミサイルの発射は明白に国連決議に違反しているものであります。 距離や種類にかかわらず、看過できるものではないというふうに考えております。 防衛省としては引き続き関連情報の収集と分析に努めるとともに、警戒監視に万全を期してまいります。」

- テレ朝 2019 年 8 月 24 日 -


北朝鮮が新型の超大型ロケット弾を試射

8 月 24 日早朝、北朝鮮が東部の咸鏡南道から日本海に向けて 2 発の飛翔体を発射しました。 韓国軍の観測では水平距離 380km、最大高度 97km、最大速度マッハ 6.5 で、これは通常軌道で発射されたことになります。 そして翌 25 日、北朝鮮は 24 日の発射が大型ロケット弾だったと発表しました。 ロケット弾としては世界に類を見ない非常に大きなもので、北朝鮮は国産の超大型放射砲(放射砲とは多連装ロケットの意味)と宣伝しています。 そして公開された写真から、初めて確認される装輪式の大型トラックを用いた発射車両が写っていました。 7 月 31 日と 8 月 2 日に発射したとされる大口径ロケット弾の発射車両は装軌式(クローラー)の足周りだったので、全く別の発射車両となります。

トラック型ですがタイヤは非常に大きく野外機動能力の高い特殊なもので、道路事情が貧弱な北朝鮮の国情に合った開発方針です。 市販トラックとは足回りの構造が異なるため、開発と生産は労力が掛かります。 また発射機のキャニスターの直径が非常に大きく、車両には横に 2 列しか搭載できず、2 列 2 段の 4 連装となっています。 ロケット弾は直径 400mm - 500mm どころか 600mm 以上はありそうな超大型のもので、ロケット弾としては他に類を見ない大きさのものとなっています。

7 月 31 日と 8 月 2 日に発射された「大口径ロケット弾」の公開された写真は発射機にモザイクが掛かっていたので、8 月 24 日の「超大型ロケット弾」の発射機との共通性が正確には分かりません。 ただし搭載数が異なり、キャニスターの直径の大きさも異なるようにも見えます。 呼称も異なっているので、サイズの異なる新型ロケット弾が複数種類ある可能性があります。

「超大型ロケット弾」の形状については、7 月 31 日と 8 月 2 日に発射された「大口径ロケット弾」や既存の 300mm 8 連装ロケット「KN-09」と同様に、先端に小さな操舵翼が付いています。 これは無誘導ロケット弾を最小限の改造で誘導型に出来るもので、アメリカが誘導型 MLRS「GMLRS」で始めた形式で、中国なども真似して世界的に広まっています。 なおこの形式の操舵翼では細かい修正しかできず、イスカンデル短距離弾道ミサイルのようなプルアップ機動はできないので、低高度を滑空しながら飛ぶことはできません。超大型ロケット弾は単純な軌道を飛ぶので探知されやすいですが、多連装の数で防衛網突破を図る方式です。

大型ロケット弾と短距離弾道ミサイルは境目が曖昧な存在ですが、北朝鮮が 8 月 24 日に発射した「超大型ロケット弾」は通常軌道で 380km 飛んだのでこれを最大射程と見做せます。 短距離弾道ミサイルと誤認したのは仕方がないことで、軌道だけでは見分けが付きません。 ただしおそらく超大型ロケット弾の弾頭重量は短距離弾道ミサイルよりは少なく、核弾頭の搭載は考えられていないでしょう。 通常弾頭で韓国軍や在韓米軍の後方拠点を遠距離から撃破することを狙った新型装備だと考えられます。

- JSF : 軍事ブロガー 2019 年 8 月 25 日 -

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