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PAC3、緊急時には都内で運用も 入間から装備を移動

防衛省は、首都防空のため 3 月末に国内で初めて航空自衛隊入間基地(埼玉県)に配備する弾道ミサイル防衛 (BMD) の地対空誘導弾パトリオット 3 (PAC3) について、発射機やレーダー装置などの装備を自衛隊の市ケ谷、練馬両駐屯地にも展開する方針を固めた。 PAC3 は防護範囲が限られ、他国にミサイル発射の兆候がみられた際は、平時の配備先以外にも迎撃の適地に移動させる必要がある。 PAC3 の配備先は公表されているが、展開先が明らかになるのは初めて。

入間基地への配備で、日本は独自の弾道ミサイル迎撃能力を初めて保有することになる。 PAC3 システムは 10 年度末までに首都圏、中京・京阪神地区、北九州地区など、いずれも人口が多い大都市周辺の全国計 16 の航空自衛隊高射隊に配備される。 平時は装備品の整備などのため、高射部隊の基地に置く。

PAC3 には半径約 20 キロという防護範囲の制約があり、他国にミサイル発射の兆候がみられた場合、迎撃ミサイルを搭載する発射機や、目標を捜索・追尾するレーダー装置、射撃管制装置などの装備をまとめて、最適な場所に移動させて展開する必要がある。 同省は BMD システムの一環として PAC3 の導入を決めた 03 年以降、各高射隊の発射機などをどこに展開すれば効率的な迎撃態勢が構築できるかの検討を続けてきた。

その中で、警戒・監視を含めて展開が長期間に及ぶ可能性があることや、装備品の保全面にどう対応するかについて考慮。 首相官邸や国会、中央省庁など首都の政経中枢施設の防護のために入間基地に配備される PAC3 は、防衛省がある陸上自衛隊市ケ谷駐屯地(東京)と、練馬駐屯地(同)へも展開する方針を決めた。

昨年 7 月に北朝鮮が弾道ミサイルを連続発射した際には、防衛省が発射の兆候を把握した 5 月上旬から実際に発射されるまで約 2 カ月間かかっている。 民間の土地を借り上げた場合の手続きにかかる時間や、市民生活に与える影響、経済的な補償問題などを検討した結果、「自衛隊基地や駐屯地に展開することが望ましい」(防衛省幹部)と判断したという。

- 朝日新聞 3 月 18 日 -


新イージス艦「あたご」、舞鶴に配備

海上自衛隊の新しいイージス型護衛艦「あたご(基準排水量 7,700 トン)」が 19 日、京都府舞鶴市の舞鶴港を母港とする第3護衛隊群第 63 護衛隊に配備された。 同隊のイージス艦は「みょうこう(同 7,250 トン)」と 2 隻態勢になった。

海上自衛隊で 5 番目のイージス艦となるあたごは全長 165 メートル、幅 21 メートル、定員約 300 人。 30 ノット(時速約 55 キロ)の速力がある。 高性能レーダー「SPY-1」や垂直発射装置、対空ミサイル SM2 などのほか、これまでのイージス艦にはなかったヘリコプター 1 機を搭載できる格納庫がある。 建造費は約 1,400 億円。

- 朝日新聞 3 月 19 日 -


発射準備でも迎撃命令が可能に ミサイル防衛で閣議決定

政府は 23 日、外国から突発的に弾道ミサイルなどが発射された緊急時に、現場指揮官の判断で弾道ミサイル防衛 (BMD) システムで迎撃する要件などを定めた「緊急対処要領」を閣議決定した。 自衛隊初の地対空誘導弾パトリオット・ミサイル 3 (PAC3) が今月末に航空自衛隊入間基地(埼玉県)に配備されるのに備えて、運用体制を整えるのが目的だ。

緊急対処要領は、首相の承認や防衛相の命令といった通常の手続きが踏めない突発時の対応について規定。 (1) ミサイルが発射される疑いがある、(2) 人工衛星名目でロケットが発射され、日本に落下する恐れがある、などの場合に、防衛相があらかじめ「現場指揮官の判断で迎撃してもいい」と命令できると定めている。

- 朝日新聞 3 月 23 日 -


海自が年末に迎撃試験 米同盟国では初

防衛省は今年末に、ミサイル防衛 (MD) の海上配備型迎撃ミサイル (SM3) の発射実験を行う方針を決めた。 MD の実験は米国の同盟国では初めて。 年内に SM3 が配備される海上自衛隊のイージス艦「こんごう」が参加する。 中距離弾道ミサイルから分離した弾頭を迎撃するもので、米海軍の協力を得てハワイ沖での実施を予定している。

- 朝日新聞 3 月 28 日 -


「PAC3」、入間基地に初配備 日本、独自の迎撃能力

弾道ミサイル防衛 (BMD) のための地対空誘導弾パトリオット 3 (PAC3) の装備品が 30 日早朝、航空自衛隊入間基地(埼玉県)に搬入された。 10 年度末までに全国計 16 の空自高射隊に導入される PAC3 の最初の配備で、首都防空の役割を担う。 日本は独自の迎撃能力を初めて持つことになる。

PAC3 は、海上のイージス艦からの迎撃ミサイル SM3 が上層の大気圏外で弾道ミサイルを撃ち漏らした場合、下層で地上から迎撃する。 装備は移動可能で、防護範囲は半径約 20 キロとされる。 発射機やレーダー装置、射撃管制装置などの装備品は三菱重工業名古屋誘導推進システム製作所(愛知県)からトラックで出発し、30 日午前 5 時ごろ、入間基地に運び込まれた。

PAC3 システムは入間を含め、10 年度末までに首都圏、中京・京阪神地区、北九州地区などいずれも人口が多い大都市周辺の計 16 の空自高射隊に配備される。 日本の BMD 構想では PAC3 のほか、11 年度末までに全国 4 カ所に新型レーダー「FPS-5」を整備、「FPS-3 改」レーダー 7 機の能力を向上させ、SM3 を搭載する海自イージス艦 4 隻を配備する計画。

昨年 7 月の北朝鮮によるミサイル発射を受け、防衛省は 07 年度末の完成予定だった 1 隻目のイージス艦の BMD 対応型への改修を約 3 カ月早めるなど、計画全体の前倒しの検討を続けている。

- 朝日新聞 3 月 30 日 -

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PAC3 装備品、防衛省が初公開 埼玉・入間基地

航空自衛隊入間基地(埼玉県)に配備された弾道ミサイル防衛 (BMD) の地対空誘導弾パトリオット 3 (PA3) の装備品が 13 日、同基地で公開された。 公開されたのは、迎撃弾の発射機やレーダー装置、射撃管制装置などの装備品。 同基地には、3 月 30 日に運び込まれていた。 2010 年度末までに全国計 16 の空自高射隊に導入される PAC3 の最初の配備で、首都防空の役割を担う。

- 朝日新聞 4 月 13 日 -


陸自の「中央即応集団」が発足 テロや海外派遣初動対応

テロ攻撃への対処や海外派遣の初動対応にあたる陸上自衛隊の「中央即応集団 (CRF)」が発足し、司令部が置かれる朝霞駐屯地(東京都)で 31 日、式典が開かれた。 CRF は防衛相直轄で、専門機能を持つ各種部隊を傘下に置き、防衛省昇格に伴って本来任務化された海外活動のための教育・訓練部隊も新たに編成された。 今後も組織改編や増員を進め、07 年度末に総勢約 4,100 人の「集団」が完成する。

陸自の「第 1 空挺団」や対テロ専門の「特殊作戦群」、生物・化学兵器の攻撃に対応する「第 101 特殊武器防護隊」、「第 1 ヘリコプター団」などの部隊で構成。 これらを司令官(陸将)が一元的に管理し、テロやゲリラ攻撃があった地域へ展開する。 さらに、駒門駐屯地(静岡県)に編成された「国際活動教育隊」も傘下に置く。 イラク派遣や国連平和維持活動の経験者が、海外派遣される隊員への教育・訓練を担当する部隊だ。

また、08 年 3 月には宇都宮駐屯地(栃木県)に「中央即応連隊(約 700 人)」が新設されて加わる。 海外派遣の先遣隊としての役割を担うほか、特にゲリラや特殊部隊が首都圏に侵入した場合に緊急出動する。

- 朝日新聞 3 月 31 日 -

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