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【浴衣】 ひとりでできる帯の結び方 箇条書きでわかりやすい

着付けができたら次は帯の結び方を伝授します! もっともポピュラーな文庫結びと、その簡単アレンジ版、花文庫を紹介します!

■ 準備するもの

半幅帯 / 帯板

@ 「て」の長さを決める

● まず「て(最初に帯びに巻く方)」の長さを決めます。 約 50p 程とりましょう。
● そのては表に出したい柄が見えるように半分に折ります。
● 輪が左側にくるように、「て」は肩にかけておきます。
● ての折り目(写真右手の位置)を支点に、帯を広げます。

A 帯を巻く

● 体を時計回りに回転させながら帯を胴に巻き付けていきます。 帯を回すと脚に巻き付いてしまうので要注意。
● 帯の上線が、胸下にくるのが目安です。
● 2 周巻いて「たれ(ての反対側)」を残し、右脇からおへそのあたりまで、写真の様に折っておきます。

B 「たれ」に「て」を重ねて、締める

● 上にある「て」を下にある「たれ」にかぶせて、下から通してギュッと結びます。
● 左右に引っぱるようにしてください。 すると十分に締まります。

C 結び目を縦にし、下にある「たれ」を開いておく

● 締めたあとは、結び目を上にあった「て」を上に、下にあった「たれ」を下に回します。
● こうすることでよりきつく結び目がしまります。
● 下にある「たれ」の根本を広げると、次の工程がよりきれいに!

D肩幅の広さ(= リボンの大きさになる)に合わせて「たれ」を折り込んでいく

● リボンの羽根の長さはだいたい肩幅と同じにします。
● その幅を目安に「たれ」を結び目近くまで折っていきます。
● 折ったら結び目と重ねておきます。

E羽根をふた山に折る

● 一度、帯幅の中心を山折りにします。
● 次に、両脇を谷折りにし、写真のようにひだをつくります。

F 「て」を下ろして、下から通して結んでいく

● 肩にかけている「て」を下におろします。
● 羽根の中心を通るように下から通します。
● 上から「て」を引き抜いたら、「て」の先を帯と着物の間に通します。 帯からはみ出た分は、折って帯と着物の間にしまいます。

G 結び目の形を整えたら完成!

● 羽根の両端を引っぱって、左右の羽根の長さが同じ長さになるようにします。
● 羽根の角度もお好みで、背中に沿わせたり、背中から立たせたり自由に調節してください。

H 帯を 90 度ずつ時計回りに回す

● 一気に回そうとせず、一度めは右の脇にくるように回しましょう。
● 再度、時計回りに 90 度回すとちょうど結び目が真ん中にきます。

I帯板を入れる

● 縦に帯板を入れてから回すようにすると入れやすいです。

これで完成! 後ろ姿もはんなり、きれい!

★ ちょっとアレンジを加えたいときは、D のたたみ方を蛇腹にするだけ!

● D のたたみ方を蛇腹折りに変えます。 裏地も見えてきました。
● E - I と同様に締めて行きます。

花文庫の完成! 羽根が左右に増えて華やかさが際立ちます!

いかがでしたか? 帯の結び方は意外に自由です。 あなたもお気に入りの結び方を見つけて、挑戦してみてくださいね!

(CanCam = 7-21-17)

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