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南木曽中の亀山さん 着物の着付けの奥傳講師に

南木曽町の南木曽中学校 2 年生・亀山ちひろさん (14) がこのほど、着物着付けの全国組織・国際美容協会山野流着装の「奥傳講師」に認定された。 奥傳講師は、教室指導者になれる技量と知識を持つ人材で、中学生の合格者は史上 3 人目という。 気品漂う和服姿で「着物はすごくきれいなところが好き」と、かわいらしい笑顔を見せる。

母親のゆうほさん (40) が着付けを学んでいた影響で、小学校 1 年生で教室の生徒になった。 「大人の世界に入ったようで楽しい」と夢中になり、月 2 回の教室を皆勤で学んできた。  吸収力と姿勢、技術を認め、指導者の園原司世子さん (67) = 山野流着装教室師範講師、岐阜県中津川市 = が奥傳講師を目指すことを 6 年生の秋に提案した。 教室の他に、1 回 7 時間の講習を月 2 回ずつ受ける厳しい修業で「めきめきとうまくなった。(園原さん)」

昨年末、名古屋市で実施された年 1 回の実技・筆記試験に臨み、一発で合格した。 ゆうほさんは「楽しみながらやっている。 本当に好きなんだなと思う。」と、娘の姿に感心する。 祖母の高橋てる子さん (66) にとっては「母が苦労して嫁入りに持たせてくれた着物」を、孫娘がきれいに着てくれるのが何よりの喜びだ。

亀山さんは「成人式で同い年の友達の振り袖を着付けてあげたい」とはにかみつつ「着付けに関する仕事に関われたら」と将来を見据える。 園原さんは「海外の映画や舞台でも着付けの技術は必要とされる。 世界で活躍できる人になってくれたら。」と期待を寄せる。

(市民タイムズ(松本) = 3-27-20)


着付け完璧 石巻の中学生が日本一 きもの装いコンテスト

東京で 4 月に開催された「全日本きもの装いコンテスト」全国大会子どもの部で、宮城県石巻市北上中 1 年の大内桜子さん (13) が 1 位に輝いた。 主催する全日本きものコンサルタント協会によると、子どもの部で県内の出場者が優勝したのは初めて。

コンテストはステージ上で鏡を見ないまま着付けし、手さばきや仕上がり、速さなどを競う。 大内さんは昨年 11 月の東北大会で 1 位となった。 全国大会には各地区大会の上位入賞者 21 人が出場。 大内さんは「前日の練習で失敗したので普段より慎重に着付けをしたが、満足のいく仕上がりだった」と振り返る。

小学 5 年のころから、着付けや礼儀作法を教える東松島市の大野アサ子さん (61) の指導を受けている。 きっかけは、祖母の影響で舞踊を習い始め、自分で着物を着られるようになりたいと思ったことだった。 1 日 1 回は自宅でも練習する。 全国大会前は帯が曲がってしまうなど、うまくいかないこともあった。 大野さんの助言で基本に立ち返り、家では母和恵さん (46) に動きや表情をチェックしてもらった。

教え子の快挙に、大野さんは「表には出さない強い思いを心に秘めている。 家族の支えもあり、モチベーションを維持できたようだ。 本番の仕上がりは完璧だった。」とたたえた。 大内さんは「応援してくれた友達にいい結果を報告したいと思っていたので、成績を聞いたときはほっとした。 これからは礼儀作法もしっかり学びたい。」と向上心を燃やしている。

(河北新報 = 5-11-14)

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