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吉永小百合 天海を絶賛「最高の相棒」 底冷え京都でホットな 18 年ぶり共演

女優の吉永小百合 (73) がこのほど、京都市内で主演映画「最高の人生の見つけ方(今秋公開)」のロケを、女優の天海祐希 (51) と行った。 映画「千年の恋 ひかる源氏物語(01 年)」以来 18 年ぶりの共演となる 2 人は、空白の時間を感じさせない息ピッタリの演技を披露。 会見でも心温まる掛け合いを展開し、底冷えする京の街を温めた。

冷たい雨と風が吹き付ける五条大橋でのロケ。 この日の京都市内の気温は 4 度だったが、2 人は寒さを吹き飛ばすように熱く演技をぶつけ合った。

「最高の -」は、07 年公開の同名米映画のリメーク版で、余命宣告をされた 2 人が、偶然見つけた少女の「やりたいことリスト」を実行するために全国を旅する物語。 吉永は、報道陣の前に鮮やかな水色の着物で登場。 一方の天海はおかっぱヘアに渋い着物という個性的ないでたちで姿を見せ、ハスキーボイスで「どうも …。 中森明菜です。」とモノマネで笑いを取った。

吉永にとっては、初の海外リメーク作。 「できなかったら終わりかも」と強い意気込みで撮影に挑んでいる。 クランクインから 1 カ月、撮影で全国各地を飛び回り、「つらいこともある」というが、その苦労も吹き飛ばすほど、天海とのコンビネーションは抜群だ。

吉永は「天海さんはある時は兄貴、ある時は娘のように『頑張りましょう』と声をかけてくれる。 最高の相棒です。」と天海を絶賛。 "相棒認定" されて「うれしい!」と喜んだ天海は「『小百合ちゃんは僕が守る!』という気持ちでやります」と、元宝塚トップスターらしい "男気" で意気込んだ。

今年で芸歴 61 年目の吉永は、映画の設定にちなみ「やりたいことリスト」を問われると、「このチャーミングな映画を成功させたら次があるかしら」とニヤリ。 天海も「素晴らしいお答え。 私もこの映画がやりたいことリストナンバーワン。」と気合を入れた。

京都では「やりたいことリスト」に入れた「巨大パフェを食べる」の撮影も敢行。 ケーキを 11 個完食経験のある甘党の吉永は、高さ 40 センチのジャンボパフェを前に、童心に返ったような笑顔を見せた。

(DailyNews = 2-13-19)

吉永さん「私が一番にきゃーっと」 モントリオール祭

1 日閉幕したモントリオール世界映画祭は、日本勢の活躍で沸いた。 ワールドコンペティション部門に参加した 2 本の日本映画が主要賞を獲得。 「ふしぎな岬の物語」は、エキュメニカル審査員賞も併せて受賞した。

「ふしぎな岬の物語」をプロデュースし、自ら主演した吉永小百合さんはフランス語で作品名が読み上げられた瞬間、「私が一番にきゃーって言ってしまって、ちょっと恥ずかしかったんですけど最高の気分でしたね。」 フランス語でのスピーチの特訓を重ねた成果だ。 公式上映のスピーチでも話題になったきれいなフランス語で「スタッフ一同、皆様に感謝いたします。 こんな賞をいただき、私たち皆、本当に感激しております。」とあいさつをした。

「そこのみにて光輝く」の呉美保監督は、名前を呼ばれると、主演俳優の綾野剛さん、池脇千鶴さんとかたく抱き合った。 スピーチでは原作者の故佐藤泰志さんのことに言及した。 「芥川賞を 5 回も落選した方で、その後に自殺されました。 小説が映画になり、国際的な賞を受けたことを私は皮肉だなと思いました。 佐藤さんが報われたような気がして胸がいっぱいです。 佐藤さんにおめでとうございますと言いたい。」

授賞式の最後に登壇した吉永さんは呉監督の手をとって隣に引き寄せた。 「すばらしい女性の監督で、すばらしい作品を作られた。 日本の映画がふたつ認められたのはとてもうれしいことですよね。」 壇上ではお互いに祝福しあったという。 「アジアの映画、中国の男優さんも受賞されていましたよね。 アジアの映画をすごく認めていただいたのはうれしい。」と喜んだ。

モントリオール世界映画祭は毎年のように日本映画の活躍が目立っている。 2008 年には滝田洋二郎監督の「おくりびと」が最高賞のグランプリを受賞。 翌年の米アカデミー賞外国語映画賞に結びつけた。 「ふしぎな岬の物語」は 10 月 11 日全国公開。 「そこのみにて光輝く」は東京、函館などで上映中。 順次各地で凱旋上映される予定。 (モントリオール = 伊藤恵里奈)

(朝日新聞 = 9-2-14)

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