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着物姿「夢かなった」車いす女性ら笑顔 滋賀で障害者向け体験会

障害のある人に着物の着付けを体験してもらおうと、草津市の市民ボランティア団体が 4 日、同市大路の「草津川跡地公園 de 愛ひろば」のにぎわい活動棟で、着付けの体験会を開いた。 中には初めて着物を着た人もいたといい、記念撮影をするなど楽しいひとときを過ごした。

ケアマネジャーや着付け師でつくるボランティア団体「spring」が、障害者から「着物を着てみたい」という声を受けて企画。 体験会を通じて、障害者の社会参加の促進とともに障害者への理解を深めてもらう目的も兼ねており、市コミュニティ事業団の助成金を活用して開いた。

体験会には、足が不自由な人や精神障害者ら女性 12 人が参加。 ボランティアに手伝ってもらいながら着物に着替えた。 中には車いすを利用する障害者用の着物も用意。上半身は袖を通して羽織り、下半身は足からはくという上下2 分割に加工した着物で、障害者は車いすに座ったまま 20 分ほどで着替えることができた。

身体障害者の野洲市小篠原の赤坂真梨子さん (22) は「着物には縁がなくあきらめていたが、一つ夢がかなってうれしい」と目を細めていた。

(産経新聞 = 5-5-18)

車イスでも着やすい着物 調布の女性が考案

車いすの人がトイレで用を足しやすい着物の展示会が 14 日、調布市文化会館「たづくり」で始まる。 考案したのは同市で着物教室を開く鈴木富佐江さん (77)。 体の不自由な人たちが楽しめる着物づくりも教えている。

車いすの人が一般的な着物でトイレに行くと、着崩れてしまう。そこで、鈴木さんは着物の下半身部分の後ろ側にファスナーを付け、上げ下げすることでトイレを済ませられるようにした。 ファスナーは生地の裏側から縫い付けているため、遠くから見ると気づかれにくい。

鈴木さんは十数年前、脳梗塞(こうそく)で右腕に障害が残り、後ろに回せなくなった。 愛用していた着物の帯もうまく結べなくなったが、試行錯誤して体が不自由な人も使いやすい帯を考えた。 帯の片側の端を折り紙のようにたたんで結び目を作り、糸で縫い付けてあり、胴に巻くだけで着られる。

(朝日新聞 = 1-14-14)

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