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【アメリカ】 華やか着物ショー ロス「二世週祭」彩る

米カリフォルニア州ロサンゼルスにある日本人街「リトルトーキョー」で開催される日系最大のイベント、「二世週祭」の実行委員会(テリー・ハラ実行委員長)は 7 日、「過去・現在・未来」をテーマに、運営資金集めを兼ねた着物のファッションショーを全米日系人博物館で催した。 (沖縄)県出身者の着物スタイリスト・デザイナーの押元末子さん (54) がプロデュースした衣装を、俳優や門下生らが身を包み披露した。 斬新で華やかさに包まれ、大変好評であった。

押元さんは北中城村出身。 独創的な作品を発表し、国際的に活躍、雑誌や映画、テレビなど多くのメディアで取り上げられている。 ミスユニバース日本代表が着る民族衣装を 3 年連続手掛け、来年度の日本代表の衣装デザインも担当することが決まっている。 ショーの過去の部では時代劇映画「無頼」の侍と芸者が着用した衣装を紹介。 現在の部ではモダン歌舞伎コスチュームと、ヒップホップと着物のコラボ。 未来の部では押元さんがことし立ち上げたブランド「SUEKO」から作品を紹介した。

着物ショーに加え、ヴィンテージ・ドレスが紹介され、歴代の二世週祭女王と王女ら総勢 30 人がモデルを務めた。 2014 年の女王、トリー西中レオンさんが粋な洋装と帽子をかぶって登場、観客の注目を集めた。(当銘貞夫通信員)

(琉球新報 = 11-30-15)

日系収容所、鮮やか日本文化 大戦中のカラー写真発見

第 2 次世界大戦中、米国内に作られた日系人強制収容施設を内部から写したカラー写真が大量に見つかり、8 月に米国で本として出版された。 白黒でしか分からなかった収容施設の生活ぶりがカラーで鮮明に伝わってくるのと同時に、盆踊りや相撲など、施設内で息づいていた日本文化が色濃く浮かび上がる。

写真は、1942 年にカリフォルニア州の自宅からワイオミング州ハートマウンテンの施設に移された日系 2 世のビル・マンボさんが撮影していた。 開戦後、カメラは「戦争の道具となる」として日系人から没収されたが、ワイオミング州が日本と向き合う西海岸から離れていたこともあり、この施設では家族写真などを撮影するために所持が許されるようになった。 マンボさんも妻や息子らの様子など、日常生活を撮影した。

戦争が終了した後にカリフォルニア州へ戻ったマンボさんは、1992 年に亡くなるまで自宅に写真を保管し、その後も息子が所持していた。 ハートマウンテンの記録を残す活動を続ける元収容者がその存在を知り、戦争中の日系人の処遇について研究してきたノースカロライナ大のエリック・ミューラー教授に見せたことがきっかけで、同大学でまとめて出版することになった。

(朝日新聞 = 9-8-12)

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