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メルカリ出品の振り袖や帯「はれのひ」と関連性なし

フリーマーケットアプリ「メルカリ」に多数出品された振り袖や帯などについて、同社は 12 日、成人式を前に突然休業した振り袖販売・レンタル業「はれのひ(横浜市)」との関連性を「現時点でないという見方だ」と明らかにした。 メルカリによると、出品者と連絡を取り本人確認書類の提出を受けて調べた結果、はれのひと関連はないと判断した。

法人利用を禁止する利用規約に違反する可能性があったため、取引できないよう出品を非公開としていた。 通常は氏名や住所、生年月日などを登録すれば出品できる。 関連が疑われ騒動となったため、出品者の意向を踏まえ再び公開はしない見通しだという。

(日刊スポーツ = 1-13-18)

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メルカリなどに振り袖多数出品 「はれのひ」と関連不明

フリーマーケットアプリ「メルカリ」や、楽天の子会社が運営する「フリル」のサイトで振り袖などが多数出品され、双方の運営会社が 10 日までに、出品されたアカウントを非公開にしたことが分かった。 両社とも法人からの出品は認めておらず、その規約に抵触した疑いがあることによる措置という。 両社は商品の入手先などを確認しているが、突然店を閉じて成人式に臨む新成人に振り袖が届かないなどのトラブルを起こした着物の販売・レンタル業の「はれのひ(横浜市)」との関連は不明という。

(朝日新聞 = 1-10-18)

「2 年前に予約、60 万円払ったのに」成人式入れずに涙

成人の日なのに晴れ着が着られない - -。 8 日、振り袖販売・レンタルを手がける業者「はれのひ(横浜市中区など)」が連絡が取れなくなった問題で、店がある東京都八王子市や横浜市では多くの成人たちが途方に暮れた。

はれのひ八王子店は JR 八王子駅口から徒歩 5 分のビル 2 階にある。 八王子市の YK さん (19) は事前に店に預けていた着物で着付けをするため、午前 4 時に店を訪れた。 「着いたときから店内は真っ暗な状態でカギもかかっておらず、中には誰もいなかった。 30 人くらいの人が店の前に集まっていた。」と振り返る。

周辺の着付け屋を回ったが、どこも空きがない。 親戚に古い着物を借りることができたが、手元になかったファーなどは近くの呉服屋を回って集めた。 「人生で一日だけの大切な日。 自分が選んだ日本に一つしかない着物で式に出たかった。 幸せな日を悪用して怒りしかない。」と話した。

「はれのひ」で着付けをしてもらう予約を入れていた別の女性 (20) は、他の着付け店でレンタル用の晴れ着を着付けてもらった。 成人式の始まる午前 10 時に間に合わず、会場に入れなかった。 「2 年前から予約し、着物代やヘアメイク代など 60 万円を店に支払った。 なぜ当日にこうなるのか。」と憤った。 その上で「せっかく買ってくれた母親に申し訳ない」と涙を流した。 警視庁八王子署によると、早朝から店の最寄りの八王子駅南口交番などには約 80 人から相談があったという。

八王子市教委によると、職員が早朝に成人式会場へ到着すると、同じビルに入っていたはれのひ店舗の前で困惑する新成人 10 人ほどの姿があった。 職員が着付けをできる知人らに呼びかけたところ、8 人がボランティアで駆けつけ、新成人 6 人の着付けを手伝った。 はれのひ側に振り袖を預けていた 3 人の新成人に対しては、ボランティアが振り袖を貸したという。 6 人は二部の式典に出席することができたという。

横浜市港北区の着付け会場のホテルに娘と来ていた横浜市金沢区の 50 代女性は、2 年前の 5 月の大型連休に予約を入れて昨年 6 月に料金を支払った。 今から別の店でレンタルすれば、20 万 - 30 万円もする。 「仕方ないので娘には諦めてもらったが、本人はショックを受けて泣いている。 孫の記念写真を楽しみにしていた祖父母にも晴れ姿を見せることは出来なくなってしまった。 お店の従業員は丁寧で信用できるかと思っていたのに。」と話した。

大学生の内山未有さん (19) は昨年 3 月、約 30 万円でピンクの振り袖を予約していた。 この日朝、「業者と連絡がとれない」とネットで騒ぎになっているのを知って、母親が急いで友達から振り袖を借りてくれたという。 式は午後からなので何とか間に合う。 「せっかくの成人式にひどい。 大切な両親のお金だったので、きちんと返金してもらいたい。」

着付け会場では、騒動を聞いた横浜市内の別の業者が無料で振り袖を貸すサービスを急きょ実施した。 着付けやヘアセットまで対応したという。 責任者の男性は今回の対応について、「一生に一度のことなので悲しんでおられる人もいる。 全面的に協力したい。」と話した。 当日着付けのためにホテル内に設けられた業者のブースを訪れた横浜市泉区の吉田真理恵さん (20) は「朝 9 時に来てみたら、誰も人がいなくてがらんどうだった。 着物を受け取っていない他の女の子は泣いている子もいて、可哀想だった。」(金山隆之介、野城千穂、古田寛也、鈴木孝英)

(朝日新聞 = 1-8-18)

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