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京都で着物コスプレ、外国人に人気

京都の観光地を、レンタルの着物姿で散策する外国人観光客が急増している。 昨年に個人ビザが解禁された中国を始め、日本のアニメやゲームに親しみ、伝統文化にも興味を持ったというアジアの若者が大半だ。

着物需要が低迷する中、新たな商機を逃すまいと、レンタル店側は相次いで外国語のホームページ (HP) を開設。 旅行会社もツアー化に乗り出すなど "着物商戦" が熱を帯びている。

清水寺近くの「レンタル着物岡本」。 創業 180 年の老舗呉服店が、売り上げの減少を打開しようと、2006 年に開店。 英語、中国語、韓国語の HP を新設したところ、次々と予約が入り、観光シーズンの週末は客約 100 人の半数が外国人観光客だという。

香港の保険会社員シャーロット・ウォンさん (34) は、香港でテレビアニメ「一休さん」を見て着物に興味を持ったという。 「さよちゃん」と同じピンク色の着物を選び、「一休さんの世界を体感できる」と話し、羽織姿の夫といっしょに古都の一日を楽しんだ。

(読売新聞 = 12-5-10)

着物ノ魅力 実感シマシタ

熊本で日本語を学ぶ外国人が 9 日、着物姿で上通アーケードなど中心街を歩いた。 古くからの日本文化を体験してもらおうと、熊本上通 YMCA が企画した。 赤や緑など鮮やかな色をまとった中国、フィリピンなど 4 カ国の男女 8 人が通ると、通行人から「きれいねえ」と声が上がった。

市内 10 カ所で着付け教室を開く小池美代子さん (75) が着物を無償で提供、教え子とともに着付けをした。 背の高い人も多いが、「着丈を調整できるのが着物の良いところです。」 18 年ほど前から、着物文化を体験してもらおうと、さまざまな催しでボランティアを続けている。

フランス出身のラブネ・ジェレミーさん (27) は紋付きはかま姿に。 仲間同士で何枚も記念写真を撮っていた。 深緑の着物を選んだルーマニア出身の森オァナさん (29) は「最初は苦しかったけれど、慣れました」と笑顔だった。 はし使いを練習する教室などもあった。

(朝日新聞 = 2-10-10)

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